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快速便も運行開始。駅前大橋ルート開業に伴う広電ダイヤ改正及び停留場の変更

▼広島電鉄では、2025年8月3日の駅前大橋ルート開業に伴い、ダイヤ改正及び停留場の変更などを7月8日に発表しました。

https://www.hiroden.co.jp/topics/2025/pdf/0708_tramdia/tramdia1.pdf

▼主な内容としては、新広島駅停留場の開業により、市内中心部への所要時分が短縮となり、停留場の位置変更や休廃止が生じます。

▼また、1号線(広島駅発広島港行)のうち2本を広島駅・紙屋町間で快速運行を実証運行するほか、1号線の平日ダイヤの増便・車両の大型化、2号線(広島駅・広電宮島口)の平日ダイヤの増便も行います。

広電5100形グリーンムーバー

▼乗換指定停留場として、駅前大橋ルート開業に伴い新たに稲荷町を指定します。

▼詳細を見ていくと、広島駅停留場は駅ビル2階に乗り入れ、JRとの乗り換えがスムーズになります。

▼また、新ルートに松川停留場が新設となる一方で、的場町及び段原一丁目停留場は休止となり、両停留場は2026年春の循環線開業に伴い再開しますが、猿猴橋停留場は廃止となります。

▼新ルートの開業に伴い、1・2・6号線の運行経路は広島駅から稲荷町にダイレクトに進み、猿猴橋、的場町の各停留場は通らなくなります。

▼5号線の運行経路も広島駅から稲荷町にダイレクトに進み、新設の松川停留場に停車後、比治山下停留場へ向かい、猿猴橋、的場町、段原一丁目の各停留場は通らなくなります。

▼これにより、八丁堀方面、比治山下方面への所要時分が約4分短縮となります。

▼1号線では、広島駅発広島港行の広島駅・紙屋町東間で、快速便を実証運行のため平日7時台に2本増便し、紙屋町東発広島駅行を同様に2本増便します。

▼1号線の車両を5100形のグリーンムーバーなどの大型車両にして、平日で10本増やします。

広電5100形グリーンムーバー@広島駅

▼2号線(広島駅・広電宮島口間)の広電宮島口発を平日の16時、17時台に1本、広島駅発を平日18時台に1本増便します。

▼路面電車の軌道線上で一部の停留場を通過する快速運転を行っているのは、わが国では福井鉄道と宇都宮ライトレールがあるくらいで、今回の広電の快速運行はこれに次ぐ試みとなります。(2025.7.9)

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地方私鉄, JR西日本

特急「こうのとり」が福知山~天橋立間の延長運転を行います。

▼特急「こうのとり」が京都丹後鉄道線内に乗り入れ天橋立まで延長運転を実施すると、JR西日本とWILLER TRAINS の両社が発表しました。

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/250708_00_press_KounotoriFukutiyama_Amanohashidateentyokinenevent.pdf

▼特急「こうのとり」は現在、東海道本線、福知山線、山陰本線を経由して新大阪・城崎温泉間で運行される特急列車です。

特急「こうのとり」@新大阪駅

▼前身は1986年11月から福知山線及び山陰本線の電化により運転された特急「北近畿」でしたが、2011年3月のダイヤ改正で「こうのとり」に改められました。

▼天橋立への乗り入れ特急は「文殊」と「タンゴエクスプローラー」が運行されていましたが、2011年3月のダイヤ改正で廃止となりました。

▼以前はゴールデンウィークや盆暮れの繁忙期に天橋立まで延長運転したことがありましたが、現在は行われていませんでした。

▼現在JR西日本の特急で天橋立への乗り入れは京都からの「はしだて」しかありません。

▼「こうのとり」の延長運転は2025年8月2日(土)から9月21日(日)までの土日祝の16日間実施されます。(ただし、8月16日(土)、8月30日(土)は除く)

▼対象となる列車は、新大阪11:05発の下り「こうのとり7号」と天橋立16:55発の上り「こうのとり24号」で、いずれも福知山止まりの「こうのとり」が延長運転されます。

▼これにより丹鉄の「たんごリレー3号」と「たんごリレー4号」は運転取り止めとなります。

▼この延長運転は北近畿タンゴ鉄道が上下分離方式に変更され、2015年4月からWILLER TRAINS が京都丹後鉄道の運営会社として運行を開始して10周年を記念して行われるものです。

▼記念イベントとしては、7月31日(木)に大阪駅アトリウム広場で、天橋立行出発直前イベントが開催されるほか、乗り入れ初日の8月2日(土)に天橋立駅で直通記念イベントが開催され、いずれのイベントでもゆるキャラが登場する予定です。

▼8月2日、9月6日、9月13日には、「こうのとり」車内でアンケートを実施し、回答した乗客に記念品がプレゼントされます。

▼そのほかオリジナルグッズ付きの企画乗車券の発売や「こうのとり」での車内販売が実施されるほか、関連イベントが周辺で実施される予定です。

▼日本三景の天橋立への観光需要を喚起するため、地元京都府など自治体の要望もあり今回の延長運転が実現することになったようです。(2025.7.8)

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三岐鉄道の5000系(旧211系)を保々車両区まで見に行ってきました。

▼三岐鉄道では、2024年7月1日に、JR東海から211系3両×10編成(うち営業用8編成)を譲受した旨発表していました。

https://sangirail.co.jp/files/211kei.pdf

▼そこで、2025年7月現在でどのように運用されているのか見に行ってきました。

▼まず西藤原駅まで行ってみました。駅に到着したときにちょうど、11時32分発近鉄富田行が出発したところでした。この編成は5000系ではありませんでした。

▼次に発車するのは12時08分発なので、西藤原駅前SL公園で待ちました。

▼やって来たのは、残念ながらこれも5000系ではなく801系でした。

▼801系を見送って、譲受した車両を改造する保々車両区へ行ってみることにしました。

▼この車両区では2025年6月8日には、新型5000系(旧211系)と851系の新旧車両撮影会が保々車庫で開催されています。

https://blog2.kintetsu.co.jp/ekichou/files/20250608.pdf

▼保々駅構内には101系が留置されていました。

▼さらに車両区へと進むと、5000系へと改造が行われている旧211系がいました。先頭車両の前面窓に「SS8」の表示がまだ残っていました。

▼「SS8」編成はSNSで調べてみると、元は熱海方からクモハ211―5614+モハ5210―062+クハ210―5043からなる編成でJR東海の静岡車両区所属の編成です。

▼さらに進んでいくと、すでに改良を終え黄色とオレンジの帯が塗られた5000系が留置されていました。

▼西藤原方からクハ5301+モハ5201+クモハ5101の編成であることがわかります。

▼その隣には元西武新101系を改造した751系がピカピカに塗り直されて留置されていました。これは2009年に3両1編成が導入されたものです。

▼再び駅舎の方に戻っていくと工場に復刻塗装された101系が留置されていました。

▼三岐線は日中の11時、12時台は1時間に1本しか運転されないので、5000系に出会うことは難しいのかもしれません。なので、保々車両区に来て正解でした。いろいろな車両を見ることができました。

▼現在5000系以外では801系、851系、751系が3両×5編成、101系が2両×3本編成合計21両が在籍しており、今後これらの車両が5000系24両に置き換えられる予定です。


751系@保々駅

▼5000系の営業運転は2025年5月13日に始まったばかりで、まだ出会えるのはまれといえるでしょう。

▼なお、東藤原・西藤原間は大雨土砂災害の被害を受け運休していましたが、6月29日始発から運転を再開したばかりだったので、これもラッキーでした。

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