本線で4両編成が運転。京阪電鉄の春のダイヤ改正について
▼京阪電気鉄道は、2025年3月22日からのダイヤ改正について、1月10日に発表しました。
https://www.keihan.co.jp/corporate/info/release/assets/250110_keihan-railway.pdf
▼その主なものについては、昼間時間帯の運転パターンを15分間隔から12分間隔に変更、「区間急行」「普通」を4両編成で運転、大阪・関西万博開催期間中、中之島発着の「特急」「快速急行」を増発するというものです。
▼まず昼間時間帯の運転パターンですが、平日、土休日とも15分間間隔から12分間隔に変更します。
▼平日ダイヤでは、10時から14時台の1時間あたりの片道運転本数を、特急(淀屋橋・出町柳)、準急(同)、普通(枚方市・私市)、普通(中書島・宇治)では4本から5本に、普通(中之島・萱島)では2本から5本に増やします。
▼一方、快速急行(淀屋橋・出町柳)、普通(中之島・枚方市)では、2本から0本に減らします。
▼朝ラッシュ時間帯では、7時30分から8時の時間帯で、京橋到着本数を区間急行で1本から3本に、8時から8時30分の時間帯で、普通で3本から5本に、8時30分から9時の時間帯で、区間急行で2本から3本に増発します。
▼守口市駅での淀屋橋・中之島方面行の優等列車の停車時間帯が現行の「7時17分発の急行まで停車」から「7時43分発の準急まで停車」、現行「8時40分発の準急から停車」が「8時33分の準急から停車」に変更し、土居・野江間の混雑緩和と大和田・守口市間の大阪方面への所要時間の短縮を図ります。
▼夕方ラッシュ時間帯に、混雑緩和のため、区間急行・普通を合計5本(京橋発車本数)増発します。
▼京都方面の大学生の帰宅時間帯(16時から18時台)における「特急」の混雑緩和のため、出町柳発「快速急行」1本を増発、出町柳発「急行」1本の運転区間を淀行から淀屋橋行に変更、枚方市発16時から17時台の「準急」3本を「快速急行」に変更します。
▼大阪・関西万博対応として、開催期間中、平日ダイヤの上り下りで「特急」「快速急行」を臨時列車として合計7本運転します。
▼同じく大阪・関西万博対応で、土休日ダイヤでは、上り下りで「特急」「快速急行」を臨時列車として合計12本運転します。
▼今回のダイヤ改正は、コロナ禍で減便を実施してきましたが、徐々に乗客数が戻ってきたための変更と、大阪・関西万博への対応が中心となっています。
▼15分間隔から12分間隔への運転パターンの変更により、列車編成が多く必要になり、「区間急行」「普通」の4両編成でねん出したものと思われます。
▼それにしても、京阪本線で、4両編成の列車が走るというのは、まるで宇治線や交野線のような支線を彷彿させるような出来事ではあります。
2025年新年あいさつ。
▼新年あけましておめでとうございます。
▼昨年は北陸新幹線の敦賀延伸開業が大きなイベントでしたが、今年はこれに匹敵するような大きなイベントはなさそうです。(関西・大阪万博というくだらないイベントはあるみたいですが・・・)
▼年明けからは、運賃値上げが各社から次々の発表されて、テンションが下がります。鉄道を取り巻く経営環境は厳しいものがあります。
▼なにわともあれ、本年も当ブログのご愛読をよろしくお願いいたします。
特急「まほろば」が来春に定期運行化、リニューアルデビュー
▼JR西日本は、特急「まほろば」の2025年春の定期運行化とリニューアルデビューの決定を12月13日のニュースリリースで発表しました。
https://www.westjr.co.jp/press/article/items/241213_00_press_mahoroba_unkou.pdf
▼2019年から新大阪から奈良まで、おおさか東線経由で土休日に臨時列車として運行している特急「まほろば」は、2025年3月15日のダイヤ改正で定期運行となります。
▼また、現在使用している287系に代えて、2025年4月から北陸新幹線の敦賀延伸で余剰となった683系2000番代を改造した車両2編成を投入します。
▼定期運行に関しては、2025年3月15日以降の土休日に新大阪・奈良間で往復1本ずつ運行します。
▼大阪09:58発、新大阪10:04発、法隆寺10:48着、奈良10:57着の一本と、奈良16:21発、法隆寺16:30発、新大阪17:10着、大阪17:15着の一本です。
▼2025年4月5日に第1編成、同年秋ごろに第2編成が投入されます。
▼車両のリニューアルコンセプトとして、古事記に謳われる奈良を体現する2つの魅力である「安寧」と「悠久」を新生特急に込めました。
▼第1編成は「安寧」、第2編成は「悠久」と名付けられます。「安寧」は金色と蘇芳色のカラーリングで「楽園の陽光感」を表現、座席は蘇芳色、宝相華文様をあしらったものとなります。
▼「悠久」は墨色と灰渋色のカラーリングで「文化の万世(万葉)への継承」を表現、墨色座席は墨色、宝相華文様をあしらったものとなります。
▼ロゴマークは唐草文様をモチーフとし、鹿、金魚、大和野菜など奈良らしい要素を組み込んだデザインになっています。
▼デザインは株式会社GKデザイン総研広島が監修、なら歴史芸術文化村の松本耕士氏が協力を行っています。
▼来年は大阪関西万博が開催されるため、その来場客を奈良へも足を延ばしてもらうための手段として定期運行化するとともに、余剰車両の活用も図るという目論見ですが、さて、どのくらいのニーズがあるでしょうか。