いよいよあと1か月で広島駅の新駅ビル2階に広電が乗り入れ
▼JR広島駅から広島市内各所へは、地上の広電の路面電車に乗り換えていくのが便利でした。全国各地の路面電車から移譲された単車や新型の連結車など、いろいろな車両を見ることができた楽しいスポットでしたが、8月3日以降はこの光景は見られなくなります。

▼2025年8月3日に広島電鉄の駅前大橋ルートが開業し、広電の路面電車が広島駅の新駅ビルに乗り入れすることとなるためです。路面電車の駅ビルへの乗り入れは日本初だそうです。
https://www.hiroden-hiroshima-st.jp/#movie
▼広島駅の新駅ビル2階の中央アトリウム空間に、路面電車のホームが新設され、JR中央改札口に直結し、2025年3月24日にグランドオープンした新駅ビル「ミナモア」へのアクセスも便利になります。
▼路面電車のホームは、Aホームが比治山下経由広島港行、Bホームが広電宮島口行、Cホームが江波行、Dホームが紙屋町経由広島港行となります。A、B、Dホームでは乗車専用ホームで、隣に降車ホームが設置されます。
▼この新しい駅前大橋ルートの開業により、広島駅から八丁堀・紙屋町方面への所要時間は約4分短縮、広島駅から比治山下方面への所要時間は約4.5分短縮となります。
▼新ルートの開業により、新たに松川町電停が新設され、これまでの的場町電停から猿猴橋町電停を経由していたコースは廃止され、同時に猿猴橋町電停も廃止となります。
▼さらに、2026年春ごろには、広電本社・市役所前・紙屋町東・八丁堀・稲荷町・段原一丁目・皆実町を循環するルートが誕生します。
▼広電に乗車して広島駅に近づくと、目の前に駅が見えるにも関わらず、通り過ぎて的場町まで行き、そこから猿猴橋町を経てやっと駅に到着していました。なんだか時間がもったいないなぁと感じていましたが、新ルートの開業でこうしたこともなくなります。

▼広島駅では、これまで新幹線口で先に開発が進み、駅ナカの商業施設やホテルが整備されてきました。
▼一方で路面電車の電停のある側は駅ビルの開発が遅れていましたが、やっと整備が図られ、今回広島の玄関口にふさわしい駅前になりました。(2025.7.2)
南海難波駅に新観光列車専用ホームが誕生。難波駅2階中央改札口もリニューアルへ。
▼南海電鉄では、2025年度末に運行開始を予定している新観光列車の導入にあわせて、難波駅1番線ホームを専用ホームにリニューアルすると7月1日に発表しました。
https://www.nankai.co.jp/lib/company/news/pdf/250701.pdf
▼これまで1番線は降車専用ホームとして利用されてきましたが、今回のリニューアルで観光列車専用ホームに生まれ変わります。
▼また、2階中央改札口のリニューアルもあわせて行われており、すでに工事は2024年10月から行われ、2025年8月完成を予定しています。
▼専用ホームは「高野山の神聖な雰囲気を表現した空間」を目指して、照明による誘導や曲線的なデザインという要素を引き継いで、高野山のカラーや沿線ゆかりの素材を取り入れることとしています。

▼これまで1番線は泉北線が発着し降車専用ホームとして利用されてきましたが、今回のリニューアルによって、泉北線の列車は2番線での乗降取り扱いとなります。
▼9番線の特急ラピートの乗降ホームと同様の取り扱いとなり、難波駅のホームの両端は特急・観光列車という優等列車の専用ホームに特化することとなります。

▼それにしても、2026年春にデビューする新型観光列車はどのようなものになるのか。こちらも気になりますね。(2025.7.1)
36年にわたり東海を駆け抜けた311系は今日で営業運転を終了、お疲れさまでした。
▼JR東海の311系が今日6月30日で営業運転の終了を迎えました。
▼1989年に東海エリアの快速用車両としてデビューして、JR東海の在来線通勤車両として初めて時速120キロを実現しました。
▼営業運転を終了するにあたり、5月30日から今日まで311系4両編成2本では、JR東海の社員がデザインした感謝を表したヘッドマーク2種類を掲出していました。

▼また、デビュー当時にオレンジの帯にあしらわれていたJRマークの復刻や車内にこれまでの走行写真の中吊りポスターを掲出していました。
▼6月30日は、2編成が連結され、特別快速で豊橋・大垣間を走り営業運転を終了したそうです。(鉄道ファン・鉄道ニュースより)
▼311系を見るのも、あとは7月12日の廃車回送ツアーを残すのみとなりました。
▼通勤形車両で毎日見慣れた車両ではありますが、引退となると寂しいものです。36年間お疲れさまでした。(2025.6.30)