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広電の停留場と車内案内・メロディー、路線カラーが変わります。

▼広島電鉄は、駅前大橋ルート開業にあわせて、停留場及び車内放送・メロディーの変更し、路線カラーの変更も併せて行うと発表しました。

https://www.hiroden.co.jp/topics/2025/pdf/0704-melody/0704-melody.pdf

▼広電は駅前大橋ルート開業により、2025年8月3日にJR広島駅2階に乗り入れる予定ですが、これにあわせて今回の変更を行うこととなりました。

▼広島駅停留場の案内及びメロディーはこれまで有人での案内でしたが、今回A~D各ホームで、新たな電車の接近、到着、発車の自動放送を行います。

▼メロディーも紙屋町方面と比治山下方面では異なるものとし、音による方向識別が可能となります。

▼紙屋町方面のメロディーは平和への祈りを込めたものであるとともに、和風の要素も加えたものとなります。

広電5000形グリーンムーバー@紙屋町東

▼一方、比治山下方面は広島港の波をイメージした軽やかなメロディーとなります。

800形と5100形@広電広島港

▼新しいメロディーは歌のお姉さん、パーソナリティー、CMの作詞・作曲家として地元広島で有名な「にしもとりか」氏の制作によるものです。

▼ルート変更により新たに設置される松川町及び稲荷町停留場の電車接近案内からは行先案内が削られます。あわせて、英語による放送も追加されます。

▼なお、紙屋町東、紙屋町西、本通、原爆ドーム前の停留場では2025年6月10日から先行導入されています。

▼車内メロディー及び案内は増加するインバウンド向けに英語放送の次の停留場案内に駅ナンバリングを追加します。

▼路線カラーの変更では、広島駅・広島港間の1号線は広島港へ向かうイメージを付加するため、オレンジから水色に変更となります。

広電の新路線図

▼そのほかの路線は従来通りのカラーです。(広島駅・広電宮島口間の2号線は赤色、西広前駅・広電本社前間の3号線は青色、広島駅・広島港間の5号線は黄緑色、広島駅・江波間の6号線は黄色、横川駅・広島港間の7号線は緑色、横川駅・江波間の8号線は桃色、白鳥・八丁堀間の8号線は灰色)

▼広電では、8月の駅前大橋ルート開業に向けて、様々な施策が展開されています。路面電車に乗る楽しみがまた増えそうです。(2025.7.4)

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いよいよあと1か月で広島駅の新駅ビル2階に広電が乗り入れ

▼JR広島駅から広島市内各所へは、地上の広電の路面電車に乗り換えていくのが便利でした。全国各地の路面電車から移譲された単車や新型の連結車など、いろいろな車両を見ることができた楽しいスポットでしたが、8月3日以降はこの光景は見られなくなります。

広電5100形グリーンムーバーマックス@広島駅

▼2025年8月3日に広島電鉄の駅前大橋ルートが開業し、広電の路面電車が広島駅の新駅ビルに乗り入れすることとなるためです。路面電車の駅ビルへの乗り入れは日本初だそうです。

https://www.hiroden-hiroshima-st.jp/#movie

▼広島駅の新駅ビル2階の中央アトリウム空間に、路面電車のホームが新設され、JR中央改札口に直結し、2025年3月24日にグランドオープンした新駅ビル「ミナモア」へのアクセスも便利になります。

▼路面電車のホームは、Aホームが比治山下経由広島港行、Bホームが広電宮島口行、Cホームが江波行、Dホームが紙屋町経由広島港行となります。A、B、Dホームでは乗車専用ホームで、隣に降車ホームが設置されます。

▼この新しい駅前大橋ルートの開業により、広島駅から八丁堀・紙屋町方面への所要時間は約4分短縮、広島駅から比治山下方面への所要時間は約4.5分短縮となります。

▼新ルートの開業により、新たに松川町電停が新設され、これまでの的場町電停から猿猴橋町電停を経由していたコースは廃止され、同時に猿猴橋町電停も廃止となります。

▼さらに、2026年春ごろには、広電本社・市役所前・紙屋町東・八丁堀・稲荷町・段原一丁目・皆実町を循環するルートが誕生します。

▼広電に乗車して広島駅に近づくと、目の前に駅が見えるにも関わらず、通り過ぎて的場町まで行き、そこから猿猴橋町を経てやっと駅に到着していました。なんだか時間がもったいないなぁと感じていましたが、新ルートの開業でこうしたこともなくなります。

広電3950形グリーンランナー@広島駅

▼広島駅では、これまで新幹線口で先に開発が進み、駅ナカの商業施設やホテルが整備されてきました。

▼一方で路面電車の電停のある側は駅ビルの開発が遅れていましたが、やっと整備が図られ、今回広島の玄関口にふさわしい駅前になりました。(2025.7.2)

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「タンゴ・エクスプローラー」号のお別れイベントは実は鉄道会社がやっていなかった。

▼6月1日に京都丹後鉄道の特急車両「タンゴ・エクスプローラー」号のお別れイベントが西舞鶴で開催されました。

https://readyfor.jp/projects/miyazusen100_2024/announcements/375598

▼「タンゴ・エクスプローラー」号は、北近畿タンゴ鉄道が導入した特急型気動車KTR001形の愛称で1990年と1992年に2編成・6両が導入されました。

KTR01形@大阪駅

▼特徴は全席がハイデッカー構造で、展望をよくするため、屋根肩までの曲面窓と天窓があります。また、運転席は低くなっており、客室から前面展望を楽しむことができます。

▼1990年4月から京都駅発着の舞鶴線、北近畿タンゴ鉄道に直通する特急として運用され、1999年10月からは新大阪発着の福知山線経由で北近畿タンゴ鉄道に直通する特急として運用されました。

▼2011年3月のダイヤ改正で、特急「タンゴ・エクスプローラー」号は「こうのとり」に編入されて廃止となり、北近畿タンゴ鉄道内での特急「たんごリレー」号、快速や一部の普通列車として運用されました。

▼2013年3月のダイヤ改正ですべての定期運用を終了し、西舞鶴運転区で留置されていました。

西舞鶴運転区に留置されるKTR01形

▼後継車両としては、JR東海のキハ85系を譲受され、2024年3月のダイヤ改正から運用されています。

▼このイベントは、京都丹後鉄道応援プロジェクト第一弾として開催されたものです。

▼西舞鶴駅にある西駅交流センター3階ホールで、10時から15時まで開催。鉄道写真家の南正時氏のトークイベントと新刊出版記念サイン会、鉄道アーティストの小倉沙耶さんのトークイベント、車内VR体験、京都丹後鉄道、大井川鐵道、嵯峨野観光鉄道近江鉄道、若桜鉄道の各社によるグッズ販売などが実施されました。

▼6月1日にこのイベントがあるとは聞いていましたが、タンゴ・エクスプローラーの運用にあたってきた京都丹後鉄道のホームページには予告は出ていなかったので、なぜか気になっていました。

▼このイベントの主催は、「未来へ走らせよう『京都丹後鉄道応援プロジェクト』実行委員会」となっており、括弧書きで北近畿タンゴ鉄道株式会社と北近畿鉄道ビジネス株式会社が連名で記載されていました。

共催として、京都丹後鉄道利用促進協議会、舞鶴市公共交通ネットワーク会議、与謝野駅100周年委員会が名を連ね、後援に宮津線100周年記念事業実行委員会が、協力として、やっと、京都丹後鉄道を運営しているWILLER TRAINS株式会社が出てきます。

▼京都丹後鉄道応援プロジェクトとしては、クラウドファンディングとして300万円を集めることとし、2025年2月28日までを目標として、すでに554万円を集めて終了しています。

▼ということで、鉄道会社が前面に出るのではなく、実行委員会が応援する形で、今回のイベントが開催されました。

▼KTR01形はこのイベント終了後残念ながら廃車になるようです。

▼応援プロジェクトとしては今後、どのようなイベントを行うのか、これも気になります。

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