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近鉄特急博覧会の実施 万博開催中のプロモーション かなりしんどそう

▼近畿日本鉄道では、2025年4月13日から10月31日まで、近鉄特急のPRのため、「近鉄特急博覧会」を実施すると3月28日に発表しました。

https://files.microcms-assets.io/assets/f76cb3f097104533921f6d6262a336ee/433a9cb7ae1a47c6a756c532162d8fda/20250328rw.pdf

▼それによると、大阪上本町駅及び大阪阿部野橋駅に、観光特急「しまかぜ」「あをによし」「青の交響曲」を留め置き展示し、車内でカフェ営業を行うとのことです。

あをによし@近鉄奈良駅

▼「しまかぜ」は5月20日(火)、6月17日(火)、「あをによし」は4月24日(木)、6月26日(木)、「青の交響曲」は4月30日(水)、5月14日(水)、6月11日(水)に展示されます。

▼開催時間は11時ごろから15時ごろまでで、駅構内に入るために入場券や乗車券が必要ではありますが、車外から自由に写真を撮ることが可能です。

青の交響曲@大阪阿部野橋駅

▼同時に展示時間内に、各列車の車内でカフェを営業し、限定メニューを提供するとともに、利用者に利用記念証をもらうことができます。

▼限定メニューは、しまかぜ限定が「しまかぜケーキ 特急カフェver」、あをによし限定が「あをによし くるくるソーダ」、青の交響曲限定が「お芋尽くし 吉野山の和風スイーツ」。

全特急共通として「大和し美し3個セット」「缶バッジミラー」が販売されます。

▼また、大阪上本町、大和西大寺、京都、大和八木、大阪阿部野橋、橿原神宮前、近鉄名古屋、近鉄四日市、宇治山田、賢島の各駅特急窓口などに設置されたカードを集めるラリーを実施し、台紙に貼り付けると、対象となる各駅のファミリーマートで500円以上の買い物をすると賞品をもらえます。

▼3駅達成で、オリジナルポストカード、全10駅達成で、オリジナルキーホルダーがもらえます。

▼イベントの目的は、大阪・関西万博に来場する乗客や特急を利用する機会の少ない乗客を対象に、プロモーションを行うとのことです。

▼全10駅達成の猛者はやはり鉄オタでしょうか。全駅をまわるのはかなり広範囲だし、各駅のファミマで500円ずつ買い物しないといけないのでかなりの出費になります。キーホルダーのためにやるとなると、かなりコスパは悪そうです。(2025.3.31)

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新型一般車両、観光列車、新ビスタカーの導入。近鉄グループ長期ビジョン2035・中期経営計画2028の策定

▼近鉄グループホールディングスは、「近鉄グループ長期ビジョン2035・中期経営計画2028」を3月25日に発表しました。

https://files.microcms-assets.io/assets/b5bb8ced8fa1487390ad071605410061/50c4c470c329433eb27a4fa0c9f71040/20250325-hd.pdf

▼これは、超長期的に近鉄グループが目指す方向性を明示したうえで、10年後にありたい姿を取りまとめた「長期ビジョン2025」を策定し、将来の目標から逆算して中長期的な目標・施策を設定した「中期経営計画2028」を定めたものです。

▼その中で、鉄道事業に関して、長期ビジョンでは、「魅力あふれる沿線を創出し、選ばれ親しまれる近鉄~安全・快適なサービスを提供し、輝く地域とともに~」を謳っています。

▼さらに「中期経営計画」の主な中期戦略として、①安全輸送を大前提とした効率的な事業体制の強化、②沿線活性化と需要喚起の取組みによる収入の拡大を図るとしています。

▼具体的に、①安全輸送を大前提とした効率的な事業体制の強化では、大規模災害に対する対策として、高架橋・法面・トンネル等における安全対策の継続実施、各種設備の更新による省力化・省人化の徹底として、2025から2028年度まで60~80億円程度の投資を実施するとしています。

▼DX、ITによる業務効率化として、省力効果のある駅巡回対応や主要路線も含めたワンマン運転化の拡大、保線検査業務システム化等を図るとしています。

▼省エネ効果の高い新型一般車両の導入の拡大として、2025~2028年度に150両程度の導入を予定。使用電力量の45%減、使用総電力量を年間3~4%減を図るとしています。

観光特急「しかまぜ」@賢島

▼更なる収支改善への取組みとして、ダイヤ見直しによる運営コストの削減、支線エリアにおける賑わい創出に向けた地域と連携した施策の推進を図るとしています。

▼②沿線活性化と需要喚起の取組みによる収入の拡大では、名阪特急増発、最終電車の繰り下げなど需要に応じたサービスの強化、大阪・関西万博や伊勢神宮式年遷宮等沿線での大規模イベント等を取り込んだ営業施策の実施、QRデジタルきっぷ、クレカ等タッチ決済サービスなどの拡充を図るとしています。

▼さらに、沿線地域の観光資源等の掘り起こしや魅力発信の強化、沿線活性化に向けたグループ各社・沿線自治体等との連携施策の推進、インバウンドや沿線外からの奈良大和路、伊勢志摩への誘客強化と周遊拡大、夢洲直通列車、新型観光列車、ビスタカー更新等による新たな魅力発信と近鉄ファンの創出を図るとしています。

▼主な取り組みで示されたもののうち、興味深いものの1つは、2025~2028年度に新型一般車両を150両程度導入するとしていることです。

▼2024年度に新型一般車両の8A系が導入されましたが、今後の一般車両が新型に順次置き換わることが示されました。

8A系@高の原駅

▼近鉄の一般車両はシリーズ21が導入されてから約四半世紀も更新がなく、一般車両は1400両余りあると言われ、老朽化が進んで更新が必要な車両が450両以上あると言われています。

▼中期経営計画に載ったことで、更新が今後進んでいくと思われ、新型車両の導入が楽しみになります。

▼もう1つは、夢洲直通列車、新型観光列車、ビスタカー更新が示されたことです。

30000系ビスタカー3世@大阪上本町駅

▼大阪・関西万博の会場にある夢洲へは、近鉄けいはんな線が大阪メトロと相互乗り入れを行っており、万博終了後の跡地での国際観光拠点やIRの開発を見据えて、生駒駅で奈良線からけいはんな線へ直通乗り入れを行う研究が行われており、実現すれば奈良などから特急が運転されるかもしれません。

近鉄7000系@夢洲駅

▼ただ、大阪メトロ、けいはんな線は第三軌条方式なので、奈良線と直通運転をするにはこの集電方式をどのように解決するのかが課題となっています。

▼近鉄では、これまで、観光列車として、「しまかぜ」「青の交響曲」「あをによし」が導入されて、インバウンドや国内の新たなニーズを創出してきましたが、今後も新たな観光列車が導入されるとのこと。これも楽しみです。

青の交響曲@大阪阿部野橋駅

▼名阪特急は、「ひのとり」が新造されましたが、汎用型の特急車両の新造は2009年の22600系Aceの導入以来ありません。ビスタカーは1978年にビスタカー3世が導入されて、もう50年近くになります。新ビスタカーの登場は遅いくらいです。これも楽しみです。

▼今回は近鉄グループの長期ビジョン及び中期経営計画において、鉄道事業がどのように示されているかを見てきましたが、新型一般車両、新しい観光列車、新ビスタカーの導入が謳われており、今後の近鉄の動きが楽しみではあります。(2025.3.26)

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大阪上本町駅のバスターミナルの整備 地上ホームからバスターミナルに直結

▼近鉄グループ(近畿日本鉄道、近鉄バス、近鉄不動産)は、大阪・関西万博会場へのアクセスを向上させるため、大阪上本町駅のバス乗り場の整備、バスターミナルへの導線の整備を図り、2025年3月21日から供用を開始しました。

https://www.kintetsu-re.co.jp/uploads/news_jevZMrNUhosxu85Ecm.pdf

▼バスターミナルは、大阪上本町駅の2階にあり、これまで伊丹空港行きリムジンバスなどの発着場として運用してきました。

▼万博開催を機に、バス乗り場をリニューアルし、アイランド型の3パースに増強。伊丹空港行リムジンバス、万博会場行きシャトルバス及び貸切バスの発着場として運用することとなりました。

▼これまで大阪上本町駅からバスターミナルへのアクセスがわかりにくかったので、今回、シェラトン都ホテル1階正面玄関横に出入口を新設しました。

▼また、地上ホームに新たに改札口を設置して、ホームからバスターミナルへスムーズに移動ができるように設置した通路に直結しました。

▼新改札口には、磁気券、ICカードに対応した改札機が2台設置されています。そのうち1台はQRコードによるデジタルきっぷ、クレジットカード等によるタッチ決済に対応しています。

▼これにより、鉄道からバスへの乗り継ぎがわかりやすい導線で整備されました。

▼これまでバス乗り場には待合所が併設されていましたが、アイランド型の発着場にしたため、既存の待合所は撤去され、あらたに新設の通路に設置されました。

▼万博シャトルバスは、上本町バスターミナルからは約40分で夢洲第1交通ターミナルに着き、9時から11時まで毎時2本、8時および12時は各1本が運行されます。

▼予約はKANSAI MaaSアプリをインストールしたうえ、事前予約・決済が必要となります。

▼さて、万博会場への需要がどのくらい出るでしょうか。万博が終わった後は、関西空港行きのバス乗り場をこちらに移すのでしょうか。関西空港行きリムジンバスの乗り場は1階にあり、これまでも並行移動ができ便利ですが、待合所がないので、その点で、新しい通路の待合所が役立つでしょう。(2025.3.22)

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