「タンゴ・エクスプローラー」号のお別れイベントは実は鉄道会社がやっていなかった。
▼6月1日に京都丹後鉄道の特急車両「タンゴ・エクスプローラー」号のお別れイベントが西舞鶴で開催されました。
https://readyfor.jp/projects/miyazusen100_2024/announcements/375598
▼「タンゴ・エクスプローラー」号は、北近畿タンゴ鉄道が導入した特急型気動車KTR001形の愛称で1990年と1992年に2編成・6両が導入されました。

▼特徴は全席がハイデッカー構造で、展望をよくするため、屋根肩までの曲面窓と天窓があります。また、運転席は低くなっており、客室から前面展望を楽しむことができます。
▼1990年4月から京都駅発着の舞鶴線、北近畿タンゴ鉄道に直通する特急として運用され、1999年10月からは新大阪発着の福知山線経由で北近畿タンゴ鉄道に直通する特急として運用されました。
▼2011年3月のダイヤ改正で、特急「タンゴ・エクスプローラー」号は「こうのとり」に編入されて廃止となり、北近畿タンゴ鉄道内での特急「たんごリレー」号、快速や一部の普通列車として運用されました。
▼2013年3月のダイヤ改正ですべての定期運用を終了し、西舞鶴運転区で留置されていました。

▼後継車両としては、JR東海のキハ85系を譲受され、2024年3月のダイヤ改正から運用されています。
▼このイベントは、京都丹後鉄道応援プロジェクト第一弾として開催されたものです。
▼西舞鶴駅にある西駅交流センター3階ホールで、10時から15時まで開催。鉄道写真家の南正時氏のトークイベントと新刊出版記念サイン会、鉄道アーティストの小倉沙耶さんのトークイベント、車内VR体験、京都丹後鉄道、大井川鐵道、嵯峨野観光鉄道近江鉄道、若桜鉄道の各社によるグッズ販売などが実施されました。
▼6月1日にこのイベントがあるとは聞いていましたが、タンゴ・エクスプローラーの運用にあたってきた京都丹後鉄道のホームページには予告は出ていなかったので、なぜか気になっていました。
▼このイベントの主催は、「未来へ走らせよう『京都丹後鉄道応援プロジェクト』実行委員会」となっており、括弧書きで北近畿タンゴ鉄道株式会社と北近畿鉄道ビジネス株式会社が連名で記載されていました。
共催として、京都丹後鉄道利用促進協議会、舞鶴市公共交通ネットワーク会議、与謝野駅100周年委員会が名を連ね、後援に宮津線100周年記念事業実行委員会が、協力として、やっと、京都丹後鉄道を運営しているWILLER TRAINS株式会社が出てきます。
▼京都丹後鉄道応援プロジェクトとしては、クラウドファンディングとして300万円を集めることとし、2025年2月28日までを目標として、すでに554万円を集めて終了しています。
▼ということで、鉄道会社が前面に出るのではなく、実行委員会が応援する形で、今回のイベントが開催されました。
▼KTR01形はこのイベント終了後残念ながら廃車になるようです。
▼応援プロジェクトとしては今後、どのようなイベントを行うのか、これも気になります。