500系新幹線の営業運転終了
▼500系新幹線の営業運転が2027年を目途に終了することが発表されました。
▼2024年7月24日のJR西日本のニュースリリースで明らかになったもので、N700Sの導入に伴い、N700系を8両編成に改造する代わりに、500系が引退することとなったものです。
▼500系は1997年3月22日のダイヤ改正で営業運転を開始、当時の国内最高速度300km/hでの営業運転をおこない、新大阪・博多間を最速2時間17分で結びました。
▼高速で走行することで、トンネルで衝撃波が発生し騒音の発生を防止するため、先頭車両のノーズが異様に長いデザインが特徴的でした。
▼非常に印象的なデザインにより、1998年には鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞したほか、1996年にはグッドデザイン商品選定の商品デザイン部門での選定を受けました。
▼空力上の問題を解決するため、ノーズを長くしたため、先頭車両の座席数は減らし、車体の断面も小さくしたため、客室も狭くなりました。
▼先頭車両の長いノーズのため座席数が他の新幹線車両とは異なり、他の編成への振り分けが難しく、また断面が丸く車内の狭さが乗客の不評を買いました。
▼そのため、2007年にN700系が営業運転を開始し、500系は2010年2月には「のぞみ」の定期運用から外れました。
▼余剰となった車両のうち、8編成が、2008年から2010年にかけて16両から8両に編成替えとあわせて、内装の改造を受けました。
▼8両編成になった500系は、最高運転速度を285km/hに落とし、山陽新幹線の区間で「こだま」として運用されることとなりました。
▼8両編成になってから、イベント列車として、2013年4月には「カンセンジャーラッピング新幹線」、2014年7月には「プラレールカー」、2015年11月には「500 TPYPE EVA」、2018年6月には「ハローキティー新幹線」として運行を開始しました。
▼画期的なデザインと速さで一世を風靡した500系新幹線はあとしばらくで、姿を消すこととなります。
▼営業運転終了までには、各種のエベントが企画されているようですが、寂しいですね。