近鉄・南海・名鉄連続3日間乗り放題きっぷがデジタルで19年ぶりに再登場
▼近畿日本鉄道、南海電気鉄道、名古屋鉄道の3社は、2025年4月7日(月)から3社の対象エリアで連続3日間(あるいは2日間)乗り放題になるきっぷ「3・3・SUNフリーきっぷ」を発売すると3月31日に発表しました。
▼このきっぷは2006年に発売以来19年ぶりの発売となります。今回は3日間のほかに2日間のきっぷも登場しました。
▼しかも今回は駅窓口などでの発売はなく、専用サイトからデジタルきっぷとして発売します。
▼発売期間は2025年4月7日5:00から2026年4月29日までで、購入日から30日間有効となっています。
▼3日間乗り放題で8,200円、2日間乗り放題で6,200円となり、大人のみの設定しかありません。決済はクレジットカードのみで、現金での購入はできません。利用にはスマートフォンが必要となります。
▼対象エリアは、近鉄が全線(ロープウェイを除く)、南海が全線(汐見橋線・多奈川線・高野線[下古沢・極楽橋間]を除くとしており、ほぼすべての線区が乗り放題となります。

▼一方、名鉄の対象エリアは、13駅(中部国際空港、名鉄名古屋、金山、東岡崎、神宮前、国府宮、名鉄一宮、新木曽川、笠松、」名鉄岐阜、」犬山、知多半田、西尾)でこの13駅以外での乗降はできないこととなっています。

▼この「3・3・SUNきっぷ」は1997年から発売され、1997年から2001年までは年2回、2002年から2006年までは年1回発売されていました。

▼この時代のきっぷは近鉄(ロープウェイ除く)・南海・名鉄の全線が乗り放題で、中学生以上が5,000円、小学生が2,500円でした。
▼当然、紙のきっぷであり、連続する3日間を印刷されたカレンダーに〇印を付け、乗車時に駅員に日付入りのゴム印を押印してもらうこととなっていました。
▼磁気券ではないので、自動改札機は利用できませんでしたが、指定された沿線の遊園地やホテルの優待割引券も付いていました。
▼今回のデジタルきっぷは、当然スマホが必要でありますが、どういう利用方法なのか、詳細はプレスリリースではよくわかりません。
▼名鉄の対象エリアが少ないのは、デジタル化の影響なのかどうか、そのあたりもよくわかりませんが、名鉄はデジタル化が遅れているので、全線では対応できないのかしれません。
▼関西国際空港、中部国際空港は対象となっており、インバウンドのニーズにも対応できます。さらに、奈良、京都、伊勢志摩、犬山などの観光地も対象エリアに含まれるので、周遊観光にも便利です。
▼ただし、特急は利用できないので、特急券などは別途購入が必要となります。(2025.4.3)
南海電鉄が特急サザンの更新、新型観光列車の導入など中期経営計画、鉄道事業の分社化 を発表
▼南海電気鉄道は、「NANKAIグループ中期経営計画2025-2027]を3月31日に発表しました。
https://www.nankai.co.jp/lib/company/ir/library/individual/pdf/250331_3.pdf
▼同時に、鉄道事業の分社化を発表し、2026年4月1日に本来の商号である「南海電気鉄道株式会社」となり、不動産関係事業などの事業は「株式会社NANKAI」と商号変更となります。
https://www.nankai.co.jp/lib/company/ir/library/individual/pdf/250331_1.pdf
▼分社化によって両社の事業特性に応じた実行体制を持つ強靭な組織に改革を行っていくとのことです。
▼NANKAIグループの中期経営計画は、鉄道事業の分社化を経て新たな南海グループに生まれ変わりを図る3年間としています。
▼この中期経営計画において、鉄道事業に関しては、重点戦略のうち「事業運営の高度化・最適化」として、泉北高速鉄道統合効果の発現、ワンマン運転区間拡大、支線における自動運転(GOA2.5 )の開始、磁気乗車券廃止に向けた取り組みなどをあげています。
▼「収益力・インバウンド取り込みの強化」として、料金等の見直し・多様化、新たな観光列車の導入などがあげられています。
▼「サービス品質の向上(ブランドの向上)」として、車両更新の加速、鉄道部門における制服等のリニューアルなどがあげられています。
▼ここで、注目すべきものとしては、まずは新たな観光列車の導入でしょうか。
▼高野山となんばを結ぶ観光列車を2026年春に導入するとしています。これまで南海電鉄では、高野山へは特急「こうや」を運用しているほか、既存車両を改造した「天空」を運用しています。

▼しかし、「こうや」に使用している30000系は1983年製造、31000系は1999年製造で、老朽化が進んでいるため、新型車両が導入されることには期待が高まります。
▼続いて、車両更新の加速として、特急「サザン」を新型車両に2027年度末から更新するほか、インバウンドを含む多様なニーズに応える車両を40両導入するとのこと。
▼特急「サザン」に使用している10000系は1985年製造で老朽化が進んでいます。12000系は2011年製造で比較的新しい車両です。10000系が更新の対象となるでしょう。

▼さらに、一般車両として、2025年度の12両、2026年度に12両、2027年度に16両の予定で導入されます。8000系に代わる新型車両の導入となるのかどうか、注目されます。

▼関西では、大阪・関西万博の開催、大阪IRの開業、なにわ筋線の開業などビッグプロジェクトが目白押しに予定されており、南海グループとしても、この成長機会に積極的に関与して行こうとしています。
▼在阪大手の私鉄の近畿日本鉄道、南海電気鉄道が相次いで中期経営計画を発表し、それぞれが観光特急や新型車両の導入を含む積極的な投資を行うこととしたことで、ますます今後が楽しみになってきました。(2025.4.3)
近鉄けいはんな線が4月2日にダイヤ変更(大阪メトロ中央線も同時変更)
▼2025年4月2日(水)に近鉄けいはんな線がダイヤを変更します。(これは、近畿日本鉄道がすでに3月14日にプレスリリースしています。)
▼今回の変更では、大阪・関西万博開催中の輸送力の確保を目的として、列車の運転本数、運転時刻、運転区間などを変更するものです。

▼ダイヤ変更の1つは、平日ダイヤと土休日ダイヤの区別をなくし共通ダイヤとなります。
▼2つ目は、運転本数が増加します。
▼ダイヤ変更前から変更後をみてみると、長田・生駒間(平日)で、生駒行159本⇒164本、夢洲行159本⇒165本、生駒・学研奈良登美ヶ丘間(平日)で、生駒行113本⇒111本、夢洲行112本⇒112本、合計543本⇒552本に増加します。
▼平日ダイヤでは、増加率は1.7%となり、それほど増加はないように思えます。
▼長田・生駒間(土休日)で、生駒行144本⇒164本、夢洲行144本⇒165本、生駒・学研奈良登美ヶ丘間(土休日)で、生駒行98本⇒111本、夢洲行98本⇒112本、合計484本⇒552本に増加します。

▼土休日の増加率は、14%となり、かなりの増加となります。
▼当然、相互直通乗り入れをしている大阪メトロ中央線も連動しており、中央線のダイヤも平日と土休日のダイヤは統一されます。
https://subway.osakametro.co.jp/news/news_release/20250314_r4_dia_kaisei.php
▼中央線では、上り(弁天町・朝潮橋間)平日177本・土休日151本⇒376本、下り(朝潮橋・弁天町間)平日181本・土休日155本⇒379本に増加します。

▼平日の増加率は、上りで平日12.4%、土休日49%、下りで平日9.4%、土休日44.5%となり大幅な増加となります。
▼適用期間は2025年4月2日から10月13日までとなっており、けいはんな線も同様になると思われます。
▼大阪・関西万博会場へ直接乗り入れる鉄道は中央線(けいはんな線)しかなく、JR西日本は桜島までで、後はシャトルバスに乗り換えとなり、鉄道への集中はかなりのものとみられます。
▼1970年開催の万博では会場へ直接乗り入れる鉄道が北大阪急行(地下鉄御堂筋線)、阪急千里線の2路線がありましたが、今回は1路線だけなので、鉄道への集中が激しいものとなりそうです。
▼今のところ、盛り上がりに欠ける大阪・関西万博ですが、今後来場者が増加するようになれば、このダイヤ改正でも余裕はないかもしれません。(2025.4.2)