JR西日本

最近JR西日本の在来線特急が増えている理由とは?683系が運用されているわけとは?

▼4月19日(土)に約35年ぶりで臨時特急「いにしへ」が京都・奈良間で運転されました。翌日の20日(日)、5月17日(土)、同18日(日)も運転が予定されています。

▼それに先立ち4月5日(土)には、大阪・新大阪・奈良をおおさか東線経由で結ぶ特急「まほろば」安寧編成が定期運転を開始しました。

特急「まほろば」安寧編成@新大阪

▼土休日に1本が定期列車で、あと1本は大阪・関西万博開始中に臨時特急として同じく土休日に設定されています。

▼これら特急に使用されているのは、元々北陸本線で運用されていた683系です。

特急「しらさぎ」@米原駅

▼臨時特急「いにしへ」では先頭車の前面に国鉄時代の特急のシンブルマークと、「いにしへ」の表示がラッピングで貼り付けられました。

▼また、「まほろば」安寧編成では、外装や内装も大幅にリニューアルされています。

▼この春以降のJR西日本の在来線特急は増えている印象があります。

▼この理由は何なのか。

▼まず挙げられるのが、2024年3月に北陸新幹線が敦賀まで延伸開業したので、特急「サンダーバード」「しらさぎ」に余剰が生じてきたことです。

北陸新幹線@敦賀駅

▼運用されていた683系に余剰が生じ、これら車両の活用が必要となってきたことです。

▼次にコロナ禍が去り、昨今は観光客数がインバウンドを中心に急激に回復していることが挙げられます。

▼2025年4月には、大阪・関西万博が開催され、さらに、インバウンドや国内観光客数の増加が予想されるようになりました。

▼2019年3月に新大阪・久宝寺間を結ぶおおさか東線が全線開業し、この路線を活用した大阪・奈良間の観光特急のニーズを見てみようという動きもあります。

延伸開業当時のおおさか東線@放出駅(2019年3月)

▼さらに、京都・奈良間でもインバウンドの取り込みを図るべき動きがあります。京都・奈良間はこれまで近鉄の独壇場といってもいい状況でしたが、JR奈良線も、単線区間を大幅に減らす線区の改良工事を進めており、スピードアップが図られています。

奈良線「みやこ路快速」@京都駅

▼北陸新幹線の延伸開業による683系の余剰解消と、昨今のインバウンド需要などに対応することがうまくマッチして、今回の在来線の特急が増えてきた理由と言えそうです。(2025.4.24)

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道乗車記録へ

鉄道コム

近鉄

大阪から名古屋へ「ミッドナイトひのとり」を3日間運転するそうです。

▼近畿日本鉄道は、2025年6月、7月、9月の日曜日の3日間、大阪難波から近鉄名古屋まで特急「ひのとり」を夜行列車として運行すると、4月21日に発表しました。

https://files.microcms-assets.io/assets/f76cb3f097104533921f6d6262a336ee/e5fc88cfeabf40048b8f8f693563ae8b/20250421rw.pdf

▼この列車は「ミッドナイトひのとり」として、ツアー商品として発売されます。

特急「ひのとり」

▼名古屋から大阪への「ひのとり」の夜行運行は4月12日にすでに実施ずみで、今後6月14日、7月19日、9月13日に運行予定です。今回の発表で往復の夜行運行が揃いました。

▼実施日は、6月15日、7月20日、9月14日のいずれも日曜日(土曜日の深夜)に、大阪難波00:01発で、大阪上本町、鶴橋に停車し、乗客をピックアップします。

▼途中名張駅に4時間の運転停車(下車・降車はできません)した後、津05:58着、白子06:11着、近鉄四日市06:24着、桑名06:37着、近鉄名古屋には07:02着となっています。

▼料金には、片道運賃、片道特急料金、片道ひのとり特別車両料金、記念品代、諸税を含んで、大阪難波からプレミアムシートの利用で、津まで8,000円(こども6,010円)、白子まで8,200円(同6,150円)、近鉄四日市まで8,900円(同6,470円)、桑名まで9,000円(同6,500円)、近鉄名古屋まで9,700円(同6,860円)となっています。

▼リクライニングシートを最大に倒すと、ゆっくりできそうです。

▼レギュラーシートの利用で、2名2席利用では、津まで4,600円(同2,910円)、白子まで4,800円(同3,060円)、近鉄四日市まで5,300円(同3,290円)、桑名まで5,500円(同3,430円)、近鉄名古屋まで6,000円(同3,650円)となっています。

▼レギュラーシートを二人で利用すると、リクライニングシートは倒せますが、ちょっと寝るのは窮屈かもしれません。

「ひのとり」レギュラーシート

▼1名2席利用の場合,津まで6,000円(同4,310円)、白子まで6,200円(同4,460円)、近鉄四日市まで7,000円(同4,990円)、桑名まで7,200円(5,130円)、近鉄名古屋まで8,000円(同5,650円)となっており、こちらはレギュラーシートながらゆっくりと座り、横になることも可能かもしれません。

▼乗車券は実施日の前日から2日間有効ですが、乗車する号車、座席番号の指定はできません。

▼利用方法としては、関西から東海・首都圏方面への観光、大阪・関西万博やUSJ、ライブ鑑賞の帰りなどを想定しているようです。

▼7月、9月の運転日は連休の日曜日で、翌日の月曜日はいずれも休日なので、使い勝手はいいかもしれません。

▼どのくらいの予約が入るでしょうか。評判が良ければ、もっと運行回数を増やすかもしれません。

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道乗車記録へ

鉄道コム

JR西日本

次から次に新大阪にやって来る特急列車たちを観察 くろしお はるか エキスポライナー こうのとり

▼4月から走り出した特急「まほろば」(安寧編成)に会うために新大阪駅に出かけました。

▼ついでに、新大阪にやって来るその他の特急車両も記録に収めました。

▼まずは、特急「くろしお」です。ほとんどが新大阪発着で、白浜、新宮、紀伊田辺へ向かいます。

▼撮影したのは、新大阪12:51着の「くろしお」16号で、「パンダくろしおSmileアドベンチャーワールド」仕様の287系です。折り返し13:13分発の「くろしお」13号になります。

▼先頭車の前面にはでっかくパンダのイラスト描かれています。実物のパンダは可愛いようで目は笑っていないのですが、「くろしお」のパンダも目(ライト)は決して笑っていません。

▼続いて撮ったのは関西空港行の新大阪13:28発の「はるか」29号です。281系の12両編成で、後ろの3両が「はるか」30周年記念ラッピング車でハローキティーが描かれています。

▼次は、大阪・関西万博のアクセス列車「エキスポライナー」です。新大阪13:44発で大阪地下ホーム、ユニバーサルシティーにだけ停車する桜島行です。朝夕は221系も運用されますが、日中は323系が運用されています。

▼桜島方は「JR WEST Parade Train」が連結されています。車内ではLEDパネルでAR(拡張現実)技術を用いて外の景色をリアルタイムで投影するなどの演出を行っています。

▼次は新大阪13:51着の「くろしお」18号です。この車両は余剰となった683系を直流区間用に改良した289系です。車体側面にブルーの帯が付けられています。京都方の非貫通の先頭車は流線形でいつ見ても格好いいです。

▼大阪方の先頭車は貫通型で、いかつい形状をしています。折り返し14:13発の「くろしお」15号になります。

▼次はHA608編成の281系の「はるか」新大阪13:58発関西空港行です。HA608編成はまるごと30周年記念ラッピングが施されています。

▼最後は「こうのとり」14号新大阪14:29着です。この車両も683系を改造した289系です。京都方が貫通扉のある先頭車です。車体側面の帯は赤色が付けられています。

▼新大阪止めなので、乗客を降ろして回送となり、発車待ちとなっていました。

▼新大阪駅に2時間足らずの滞在でしたが、沢山の特急列車に出会えました。(2025.4.19)

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道乗車記録へ

鉄道コム

上部へスクロール