▼Netflixで4月23日に配信が開始した「新幹線大爆破」を早速観てみました。
▼監督は、「ローレライ」「シン・ゴジラ」などの特撮と人間ドラマを融合させた映画を撮ってきた樋口真嗣。
▼主演は、2006年の「日本沈没」で主演を務めた草彅剛。今回、樋口監督と再びタッグを組むこととなりました。
▼この映画は1975年に公開された同名の映画をリブートした作品で、前の映画の舞台は東海道新幹線でしたが、今回は東北新幹線になります。
▼あらすじは、新青森から東京に向けて出発した「はやぶさ」60号に、爆弾が仕掛けられ、時速100キロ以下に減速すると爆発するとの犯人からの電話がJR東日本にかかってくることから物語は始まる。
▼この「はやぶさ」に乗務するのは車掌の高市(草彅剛)と藤井(細田佳央太)、運転士は松本(のん)。
▼主な乗客として登場するのは、国会議員の加賀美(尾野真千子)、秘書の林(黒田大輔)、起業家Youtuberの等々力(要潤)、観光企業社長の後藤(松尾諭)、電気工事士の篠原(六平直政)などの面々。
▼さらに、修学旅行生の小野寺(豊島花)、教師の市川(大後寿々花)などが乗客としてこの列車に乗り合わせます。
▼犯人の要求は、乗客・乗員の身代金として1,000億円を用意しろという。当初、JR関係者は真偽を疑っていたが、犯人が貨物駅で10キロ以下に減速した貨物列車を爆破すると言ったことが実際に実行されたことで、犯人の要求が本当だとわかる。
▼新幹線の運転を統括する総合指令所の統括指令長の笠置(斎藤工)を中心としたJR東日本の職員、警視庁の刑事、政府の連絡役として派遣される総理補佐官などがそれぞれの立場で衝突しながら「はやぶさ」60号を救出するために動き出す。
▼総理官邸では、首相が海外出張のため、官房長官の諏訪(坂東彌十郎)が指揮を執るが、政府の方針はテロには屈しないということで、身代金の用意については消極的でありました。
▼そこで、乗客である起業家Youtuberの等々力が車内から動画を配信し、日本中からクラウドファンディングで1,000憶円の寄付を募ります。
▼この等々力はなんだか「ダイハード2」の乗客のTVレポーターのリチャード・ソーンバーグ(ウィリアム・アザートン)を思い出しました。
▼機内電話から煽情的なリポートを行って空港をパニックに陥れるのですが、等々力はちょっとこのTVレポーターを思い出させました。
▼警視庁の刑事の川越(岩谷健司)はNetflixの「地面師たち」で刑事の下村(リリー・フランキー)上司役で出演していて、今回も刑事役で出演。
▼訳アリの乗客として乗り合わせた観光企業の社長役の松尾諭、映画の最後の方で出演するピエール瀧など、「地面師たち」でおなじみの俳優が今回も出演です。
▼「はやぶさ」60号が東京駅までに救出を完了できない場合に、究極の選択として考えられた方法を実行するため、指揮を執る保線担当者の新庄は田中要次が演じています。彼は俳優になる前に、本当にJR東海の保線区で働いていたので、これもちょっとクスっとしました。
▼総理補佐官の佐々木(田村健太郎)は「ホットスポット」の「あやにゃん」の旦那役です。また、救出するために走らせる別の新幹線の運転士の福岡は尾上松也が演じています。
▼前回の「新幹線爆破」では新幹線の走行場面は模型を使っていてリアルさでは劣っていましたが、今回は最新のVFXを使って非常にリアルになっています。
▼今回、JR東日本の特別協力により、実際の新幹線の車両や施設を使用することができたので、そういう意味でも非常にリアルな場面を再現することができています。
▼映画に登場する車両は実際に使用されているほか、ALFA-Xも登場して鉄道ファンとしてもワクワクします。
▼乗務員や総合指令所で使われる用語もすべてリアルで、さすがJR東日本が特別協力しただけのことはあります。
▼冒頭からテンポがよく、次から次へと緊張の連続で、まさにノンストップサスペンスエンターテイメントの作品となっています。
▼ぜひ鉄道ファンにも観てほしい作品です。(2025.4.25)