投稿者名:kumoha313

阪神

生成AIに阪神赤胴車のカラーリングをつくらせてみました。

▼阪神の優等列車は、長らくベージュの上部とバーミリオンの下部のカラーリングで、赤胴車と呼ばれてきましたが、阪神・淡路大震災後の新型車両の導入に伴い、オレンジの上部とホワイトの下部からなるツートンに変更されました。

▼しかし、2025年から再びもとの赤胴車のカラーリングに戻ることとなりました。そこで、今回、変更後のツートンカラーの8000系を使って生成AIに赤胴車のカラーリングを作らせてみました。

▼まずは、Chat GTP に「この電車のツートンの上部をベージュに、下部をバーミリオンにしてほしい」と指示しました。

▼そうすると、このような画像ができあがりました。まずまずの仕上がりです。

赤胴車に変更 by Chat GTP

▼ちなみに画像は下記とおりです。

元の画像

▼次に、Google Gemini に、同様の指示をしてみました。その結果は次のようになりました。カラーリングがグリーンになっており、全然指示どおりになっていません。

なぜかグリーンとホワイトのツートン by Google Gemini

▼ちなみに画像は下記とおりです。

元の画像

▼続いて、copilot に同じ画像で同様の指示をしてみました。そうすると、前面の窓とつながる行先表示や種別表示がおかしいし、前照灯の位置が全く違ってしまいました。

なんだか別物になってしまった8000系 by Copilot

▼今回の検証では、無料のバージョンでの生成AIを使用して比較しました。また、指示内容はそれほど詳細ではありません。しかし、それぞれの生成AIではこのような違いが出てしまいました。

▼今回一番満足度が高いものは、Chat GTP だけでした。ほかのAIはちょっと今の段階では使い物になりません。不満足な出来に対して追加の指示をしてみましたが、やはり満足のいくものはできませんでした。

▼ということで、今のところ、鉄道車両のカラーリングの変更に使えるのはChat  GTP だということがわかりました。(2025.6.22)

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道乗車記録へ

鉄道コム

近鉄

11年間続いた近鉄5800系のデボ1形ラッピング車がもとに戻りました。

▼近鉄の5800系のうち5802Fは2014年4月から奈良線100周年記念事業の一環として、近鉄の前身の大阪電気軌道デボ1形の塗装を施したラッピング車として運転されてきました。

5800系(デボ1形塗装)@鶴橋駅

▼大阪電気軌道は1914年に大阪上本町と奈良間で開業しましたが、その時に製造されたのがデボ1形でした。

▼車体は二重屋根構造、1段下降窓の曲面を取り入れた木造車両です。主電動機は生駒越えの急勾配に対応するためゼネラル・エレクトリック(GE)社製の大出力モーターを装備し、主制御器は同じくGE社製のMK電磁スイッチ式制御器を搭載していました。

▼台車はアメリカのボールドウィン社製の平鋼組立釣り合い梁式台車で、当時の関西私鉄では初めてのことでした。

▼1964年に奈良線の建築限界拡幅と新生駒トンネルへの切り替えに伴い廃車となり、現在、五位堂検修車庫に保存されています。

デボ1形@五位堂検修車庫

▼近鉄では、2014年4月30日に奈良線が開業100周年を迎えるにあたり、同年4月29日から開業時のデボ1形の塗装を施したヒストリートレインの運行を開始しました。

5800系(デボ1形塗装)@きんてつ鉄道まつり2015

▼ヒストリートレインは2024年4月29日に大阪上本町駅で出発式が開催され、車両撮影会ツアーも行われました。また、2024年秋に開催された「きんてつ鉄道まつり」でも展示されました。

5800系(デボ1形塗装)@きんてつ鉄道まつり2014

▼それから、11年間もこのデボ1形の塗装は続き、2025年2月に通常のカラーリングに戻りました。当初はこれほど長くデボ1形の塗装が続くとは思わなかったのですが、通常の塗装に戻ったことを知って、ちょっと寂しくなりました。(2025.6.19)

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道乗車記録へ

鉄道コム

阪神

阪神優等列車の「赤胴車」の復活のわけ

▼阪神の赤胴車は特急や急行などの優等列車用の車両のカラーリングです。1958年の3301形・3501形で初めてクリーム色とバーミリオンのツートンカラーが採用されました。

▼当時のテレビドラマの赤胴鈴之助にちなんで「赤胴車」と呼ばれるようになりました。以来1995年に製造された8000系まで採用されてきました。

2014年当時の赤胴車@淀川駅

▼ところが1995年1月に発災した阪神・淡路大震災で阪神の車両は多くが被災し、1996年に新たに製造された9000系はステンレス車体を採用し、赤帯を採用して、赤胴車の伝統は途絶えました。

▼その後、9000系は2009年の近鉄奈良線との直通乗り入れで、カラーリングを1000系と同様にオレンジの帯に変えられました。

オレンジ帯の9000系@野田駅

▼2001年に導入された9300系は8000系と同様のツートンになりましたが、カラーリングは上下が逆となり、下部がシルキーベージュ、上部がプレストオレンジに変更されました。

カラーリング変更後の8000系@淀川駅

▼このカラーリングについて、2017年の阪急阪神ホールディングスの株主総会で、株主から車体のオレンジが阪神タイガースのライバル読売ジャイアンツのカラーを連想されると指摘され、変更するように要望が出ました。

▼さすが、虎キチが多い地元だけあって、株主総会で車両のカラーリングについて、ライバル球団のカラーを連想させるとの指摘が出るところはすごいです。

▼しかし、その時には会社側はカラーリングについての意見はこれまでもあったが変更はしないと回答していました。

▼8000系のリニューアルなどにより2015年5月までに赤胴車はなくなり、唯一武庫川線で4編成が残っていましたが、老朽化やバリアフリー化のために、2020年に5500系に置き換えられました。

7890形赤胴車@武庫川駅

▼ところが、創業120周年記念施策の一環として、2025年5月から8215編成を皮切りに8000系全編成(19編成)を3、4年かけて赤胴車に戻すと発表が行われました。

https://www.hanshin.co.jp/press/docs/20250310-toshikotsu-singatasyaryo2.pdf

▼また、2027年春に座席指定サービスにも対応した新型急行車両3000系を導入することを合わせて発表し、車体のカラーリングも赤胴車を引き継ぐ「リ・バーミリオン」とすることとなりました。

▼紆余曲折はありましたが、やはり阪神の優等列車のカラーリングは赤胴車が似合うということで、元の鞘に戻りました。(2025.6.17)

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道乗車記録へ

鉄道コム

上部へスクロール