投稿者名:kumoha313

南海

南海特急サザン10000系を復刻運行。デビュー40周年、創業140周年記念として。

▼特急サザン1編成を1992年以前の濃淡グリーンのツートンカラーの塗装に復元して、6月4日から新型車両の導入まで運転すると、南海電鉄が5月12日に発表しました。

https://www.nankai.co.jp/lib/company/news/pdf/250512.pdf

▼これは、10000系が運行開始40周年を迎えることや、南海電鉄が創業140周年を迎えることを記念して復刻塗装することとなりました。

復刻塗装の10000系@難波駅(2015年)

▼南海電鉄の10000系は1985年から1992年にかけて導入された車両で、特急サザンの運行に合せて製造されました。

▼車体は普通鋼で、普通車の7000系、7100系と併結運転するため前面は貫通型となっています。

▼最高運転速度、設計最高速は110km/H、制御方式は超多段式バージニア抵抗制御、制動装置は発電ブレーキ併用の電磁直通ブレーキを採用しています。

▼デビュー当時は、南海の代表的なカラーリングである濃淡グリーンのツートンカラーで塗装されていましたが、1992年にブルーとオレンジのラインカラーのカラーリングに変更されました。

現在の塗装の10000系@天下茶屋駅

▼6月からの運転に先立ち、5月31日(土)に千代田工場で復刻塗装の車両撮影会が午前午後の2回開催されます。さらに、復刻塗装の10000系をデザインしたトートバッグなどのグッズが5月20日(火)からオンラインショップで発売されます。

▼10000系と併結される7100系はすでに2024年8月21日から濃淡グリーンのツートンカラーで運行されており、今回の塗装により10000系と7100系の8両すべてが復刻塗装で揃うこととなります。

▼なお、この復刻塗装は約10年前の2015年の創業130周年記念の際にも実施されました。

▼南海電鉄では、2025年3月31日にグループの中期経営計画を発表しており、その中で、2027年度末から特急サザンを新型車両に更新し40両導入するとしており、10000系が更新対象になっているとみられます。

▼なので、今回の復刻塗装は2027年度末まで見られるものと思われます。10000系もあと3年後には徐々に姿を消すこととなります。(2025.5.13)

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JR東海

いよいよ2025年6月末で311系が引退。

▼東海道本線の311系がいよいよ2025年6月末をもって引退すると,JR東海が発表しました。

https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000044288.pdf

▼311系は、1989年7月にJR東海線区で新快速、快速用にデビューし、4両編成15本(60両)が製造されました。

311系@名古屋駅

▼車体は軽量ステンレス鋼を採用、先頭部のみ繊維強化プラスティック(FRP)製を採用し、大型の曲面ガラスを使用しています。

▼最高速度及び設計最高速度は120km/Hで、円錐積層ゴム式ボルスタレス台車を採用、制御方式は直並列組合せ抵抗制御界磁添加励磁制御方式で、制動装置は回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキになっています。

▼311系は211系、213系と同様、315系の投入により置き換えられる予定で、311系はすでに廃車された編成が発生しています。

▼今回、JR東海では、311系の引退にあたり、5月30日から6月30日まで、311系4両編成の2本に社員がデザインしたヘッドマークを列車の前後に掲出するほか、デビュー当時のJR ロゴの復刻を先頭及び最後部車両の側面に装飾します。

▼また、伊吹山の麓、雪や桜など四季折々の景色、普段の名古屋駅などの走行風景、乗客からのメッセージを添える形で車内吊りポスターを制作・掲出します。

▼さらに、7月12日(土)には、廃車回送ツアーを開催します。コースは、名古屋駅から大垣車両区に入区。稲沢貨物線を走行して、かつてのカートレイン名古屋の発着番線で現在は熱田駅下り3番線に停車し、イベントを実施します。

▼この後廃車車両留置場所に向かい気笛を鳴らしパンタグラフを下げます。廃車留置場所からは別の回送列車で浜松駅に向かうという行程です。

▼当日は社員が手作りした311系デザインの電車カードを配布する予定となっています。

▼JRになってからの新造車両で新快速として颯爽と走っていた311系がついに引退するとは、なかなか感慨深いものがありますね。(2025.5.12)

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京阪

いつの間にか最大派閥になった京阪13000系。セミクロスシート車両もあるわけ。

▼東洋経済オンラインの記事(2025年5月8日)によると、京阪の13000系は最多の車両となり進化しつつ勢力拡大しつつあるとのこと。

https://toyokeizai.net/articles/-/875843

▼そういえば、2025年3月のダイヤ改正で京阪本線での4両編成が運用されたのを見に行ったときに、やたらと13000系が多いなと感じました。

▼ということで、今回は京阪13000系について触れてみたいと思います。

▼13000系は2012年から導入された車両で、2012年当初は宇治線及び交野線といった支線向けの4両編成が投入されました。

13000系@中書島駅

▼2014年からは京阪本線、鴨東線、中之島線向けの7両編成も投入され、2021年からは6両編成も投入されました。

▼車体はアルミ合金製で、台車はダイレクトマウント式空気ばねを採用。制御装置はVVVFインバータ方式を採用し、車体の軽量化と併せて、省エネ化を図っています。

▼13000系が増えていると思えるのはただの印象だけではなく、京阪電鉄の方針により増備を進めていることによるものです。

▼京阪電鉄は2024年10月25日のニュースリリースで、13000系の増備を進めることを発表しています。

https://www.keihan.co.jp/corporate/info/release/assets/241025_keihan-railway.pdf

▼これによると、これまで13000系は2024年10月時点で、5次車まで合計119両を導入。さらに、2026年度までに67両を導入し、旧型車両との置き換えで年間約3,400トンの二酸化炭素排出量の削減を見込んでいるとのことです。

▼この増備により、京阪の全車両の約30%以上が13000系になる見込みで、1000系、2200系、2400系、2600系はすべて13000系に置き換えられることとなりそうです。

2600系@中書島駅

▼さらに面白いのは、7両編成の13000系6本には、セミクロスシート車両が組み込まれていることです。13000系は普通や準急などで運用されるので、ロングシートが当然だと思うのですが、なぜかセミクロスシートの車両が組み込まれています。

▼これは、中之島線開業に伴い新造された3000系にもプレミアムカーを導入することになって、余剰となった車両が13000系に組み込まれたことによるものです。

3000系@古川橋駅

▼車体のカラーリングは3000系の紺と白から、緑と白に塗り替えられていますが、側面の窓の配置は3000系のままで、その面影が残っています。

13000系(3000系からの編入車両)@古川橋

▼前述の東洋経済オンラインの記事によると、3000系は大阪・関西万博終了後にはプレミアムカーを1編成あたり2両に倍増する計画があるそうです。

▼これにより、余剰となった6両がまた、13000系に組み込まれるかもしれません。

▼13000系の増備により、2600系などこれまで京阪を代表する鋼製の旧型車両は2026年までには姿を消すということが明らかになりました。

▼さよなら運転など大きな騒ぎになる前に、2600系や2400系などの鋼製車両を撮りためておかなくてはなりません。(2025.5.9)

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