▼JR東海は、新幹線N700S及び在来線特急車両のHC85系について、既存の投入計画に対して、追加投入を決定した旨、2025年6月18日に発表しました。

https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/nws000001_00145.pdf

▼それによると、N700Sについては、2026年度まで63編成を投入することとなっており、2027年度に7編成、2028年度に6編成投入する予定であったところ、2027年度に1編成、2028年度に1編成追加し、合わせて2編成が追加投入となります。

N700S@米原駅

▼HC85系については、2023年度までにすでに68編成が投入済みで、2027年度下期に新たに6編成(4両編成+2両編成)を追加投入することとなります。

HC85系@名古屋駅

▼N700Sについては、2024年6月14日の発表では76編成の投入としていましたが、今回新たに2編成追加することとなりました。

▼追加投入されるN700Sは、検査検測機能の搭載によりこれまでドクターイエローが行っていた検査を代替することが可能となります。

▼さらに電車線設備の画像解析機能、軌道材料モニタリング機能も搭載することとなります。

▼また、パンタグラフへの飛来物検知機能、車両データの伝送機能の強化、停電時のバッテリによる空調稼働機能などを新たに設置します。

▼環境負荷の低減策として、再生アルミ部材の適用範囲の拡大、架線電圧維持機能の搭載が行われるほか、自動座席転回装置も搭載され整備作業の省力化を図ります。

▼HC85系は、高山本線の特急「ひだ」、紀勢本線などの特急「南紀」で運行されています。

▼HC85系の特徴は高い走行性能、小型化・高効率化を追求した新型ハイブリッドシステムを搭載し、一体成型による新型台車、振動検知装置、しゃりょう・地上間のデータ通信などを新たに導入しています。

▼ハイブリッド方式の鉄道車両としては国内初の最高速度120km/Hで営業運転しています。

▼このHC85系はキハ85系で採用していた先頭車両のパノラミックウインドウは採っていないため、前面展望は望めなくなりました。通路と座席の間の段差もなくし側窓の展望も悪くなりました。

▼両車両の追加投入については、インバウンドを含めた需要が堅調に推移していることから、さらなる輸送サービスの充実を図るためとしています。

▼コロナ禍が明けて、観光需要が予想以上に復活していることが今回の追加投入の背景にはありそうです。(2025.6.23)

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