JR西日本

「WESTERポイント全線フリーきっぷ」が発売になりましたが、ポイントが必要で購入は非常にハードルが高い。

▼JR西日本は、「WESTERポイント全線フリーきっぷ」のこの夏に発売すると発表しました。

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/250626_00_press_westerpoint_kippu_1.pdf

▼全線フリーきっぷでは、JR西日本全線、智頭急行線の普通列車が乗り放題で、新幹線、特急列車の普通車自由席も乗り放題。普通車指定席の利用も6回まで可能となっています。

▼ただし、サンライズ出雲・瀬戸、トワイライトエクスプレス瑞風、WEST EXPRESS銀河は利用できないようです。

▼全部ポイントを使う場合は、2日間用と3日間用があり、利用期間は2025年7月16日から8月31日までで、ただし、8月8日から17日までの間の利用開始分は購入ができません。

▼2日間用が大人10,000ポイント、こども5,000ポイント、3日間用が大人15,000ポイント、こども7,500円ポイントが必要となります。

▼一部ポイントを使う場合は、1日間のみで大人500ポイント+16,000円、こども500ポイント+8,000円が必要となります。

▼WESTERポイントとは、JR西日本グループ共通ポイントサービスで、インターネット列車予約による鉄道の利用、駅ビル・駅ナカなどの店舗・ホテルなどの施設利用、tabiwa・日本旅行などの旅行商品の購入、レンタカー・高速バスの利用、クレジットカード・ICOCAの利用などでポイントを貯め、貯まったポイントでいろいろ使えるサービスのことです。
▼ポイントの付与率は、それぞれの利用で異なり、例えばインターネット列車予約では0.5%から1.5%程度、店舗・施設の利用、旅行商品の購入、レンタカー・高速バスの利用では税込110円=1ポイントなどとなっています。

▼J-WESTカードの利用では税込1,000円=5ポイント、J-WESTゴールドカードの利用では税込1,000円=10ポイントが付与されます。

▼ICOCAの利用は複雑で、時間帯指定ポイントや利用回数ポイントがあって、時間帯指定ポイントは1か月間の適用区間ごとに4回目以降の利用1回ごとに運賃の10%、利用回数ポイントは1か月間の同一運賃区間の11回目以降の利用1回ごとに運賃の10%のポイントが付与されます。

▼これでわかったことは、今回の全線フリーきっぷをポイントで購入するためには、それまでにJR西日本グループでのさまざまな消費が必要で、生活のあらゆる場面でグループ各社のサービスを利用する必要があるということです。

▼10,000ポイント、15,000ポイントを貯めようとすると、いったいどれだけの利用が必要なのか。ちょっとクラクラします。500ポイントですら、かなりの利用が必要でしょう。

▼JR西日本グループの顧客の囲い込み戦略は非常にえげつないものであり、一体だれがこの乗り放題きっぷを購入するのでしょうか。1日間のフリーきっぷでは500ポイントとなり、以前のフリーきっぷと比べて必要ポイントを緩和していますが、それでもかなりの利用金額によるポイント付与が必要になります。

▼コロナ禍前までは、正月などに全線乗り放題きっぷが発売になり、ポイントなど不要でだれでも購入ができました。あの時代が懐かしいです。(2025.6.27)

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