2025年3月

阪神

阪神電鉄に新型急行用車両3000系が2027年春に導入 座席指定サービスも開始

▼阪神電鉄は、2025年4月12日に開業120周年を迎えるにあたり、2027年春に新型急行用車両3000系を導入するととともに、座席指定サービスを開始することを決めたそうです。

https://www.hanshin.co.jp/press/docs/20250310-toshikotsu-singatasyaryo2.pdf

▼新型車両のエクステリアカラーは、赤胴車のイメージを受け継ぐ「RE Vermilion」を採用し、既存の急行用車両についても順次統一していくとのことです。

▼また、阪神初となる座席指定サービスを提供する車両を6両編成のうち1両に導入します。

▼さらに、電気式戸閉装置、インバータ式空調装置を阪神で初めて採用するほか、同期リラクタンスモーターシステム(SynTACS)を駆動システムに採用して、消費電力を既存の8000系と比べ約60%削減します。

▼車両コンセプトとして、たいせつをギュっと=「掛ける」、急行用車両としての疾走感=「駆ける」、将来に向かっての更なる飛躍=「翔ける」、人と人、人と社会の架け橋=「架ける」の4つの“かける”をデザイン・設計に反映することで、顧客志向(阪神らしさ)を実現するとしています。

▼グループ会社の阪急でもすでに導入されている座席指定サービスを、6両編成の1両に阪神初として導入しますが、詳細はまた後日発表となるそうです。

▼車両のエクステリアカラーとして、これまでの急行用車両「赤胴車」で採用されていたバーミリオンのイメージを受け継ぎながら、明るい未来を“かける”車両にふさわしいカラーとして、「Re Vermilion」を採用します。

▼8000系や9300系では、現在オレンジとベージュのツートンとなっていますが、このカラーリングがライバル球団の読売ジャイアンツを想起させるとして、阪急阪神ホールディングの株主総会でカラーリングの変更を求める要望があがっていたこともあって、既存の急行用車両のカラーリングの変更も実施することになったようです。

8000系@阪神野田駅

▼そこで、2025年5月下旬に8215編成で実施するのを皮切りに、8000系・全19編成を対象に3、4年かけて順次デザイン変更が実施されることになりました。

8000系@福島-阪神野田間

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阪急

阪急京都線座席指定サービス「PRiVACE」の運行本数が拡大。編成数になぞもあります。

▼前回、阪急京都線座席指定サービス「PRiVACE」の話題に触れていたところ、なんと3月25日から「PRiVACE」の運行本数が拡大するとのニュースリリースが阪急電鉄からありました。(3月7日)

https://www.hankyu-hanshin.co.jp/release/docs/5e9b289494d9d22bb4d1d7d2f5af08044b71210b.pdf

▼それによると、新たに2300系車両を2編成増備し、1日あたりの運行本数を平日104本(+26本)、土休日111本(+30本)に拡大するとのことです。

▼現在京都線では、特急系車両(2300系・9300系)に設定している「PRiVACE」が5編成で運行していたが、2300系を2編成増やして、7編成で運行することになりました。

▼これにより、「PRiVACE」の運行本数が1日あたり、平日で78本⇒104本、休日81本⇒111本に増え、1時間あたり、2~3本⇒3~4本に拡大されます。

▼Wikipediaなどによると、9300系は11編成あり、そのうち、「PRiVACE」を連結した編成は6編成となっています。

▼2300系は、2024年7月24日に1編成が導入されており、「PRiVACE」は9300系と合わせて7編成あることになります。

▼しかし、阪急のニュースリリースによると、「PRiVACE」の運行本数は5編成となっており、差し引き2編成が余ることになります。

▼これはいったいどういうことでしょうか。Wikipediaの内容に誤りがあることも考えられますが、出展が鉄道ファン2024年10月号なので、間違いではなさそうです。

▼もう一つの考え方としては、2編成は繁忙時間帯及び予備編成として扱われている可能性があります。

▼なにわともあれ、京都線では特急系車両の代替わりが進んでおり、9300系が特急運行の座を徐々に2300系に譲っていくことに変わりありません。

▼いずれ、9300系はロングシート化の改造が行われることとなり、特急以外の運用に回される日が近づいています。

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阪急

阪急は京都線座席指定サービス開始にともない、「PRiVACE」車両を9300系に組み込んだ訳とは。

▼阪急電鉄では、2024年7月21日に京都線の特急車両で座席指定サービス「PRiVACE」の運行を開始しました。

https://www.hankyu-hanshin.co.jp/release/docs/377e5669b5fa479d9b34056baea2b96e7041c128.pdf

▼また、現在の特急車両に運用されている9300系の後継車として2300系を2024年夏から順次導入することも発表されました。

https://www.hankyu-hanshin.co.jp/release/docs/ff140cb722dfcbc0d5f8628afd6fb8e24e4ae61a.pdf

▼昨年7月の「PRiVACE」運行に伴い、「PRiVACE」車両を組み込んだ新型車両の2300系が1編成(2300F)充当されました。

▼現在京都線では9300系が11編成運用されています。そのうち、昨年7月から6編成(9303F-9308F)では、大阪方から4両目(4号車)に2350形(2356-2361)が組み込まれ、9880形(9883-9888)は一時保留車となっています。

▼これにより、現在(2025年2月22日ダイヤ改正後)京都線では2300系1編成、9300系6編成で「PRiVACE」が運用されています。

▼現在、9300系6編成には2300系という他系列の車両が連結されるという珍しい状況が見られます。

▼残りの9300系5編成には「PRiVACE」は連結されず、現状の編成(座席指定サービスなし)のままで運用されています。

▼今年の夏からは順次新型車両の2300系が導入されて、今「PRiVACE」が組み込まれている9300系からは2350形が外され、2300系に連結され、一部保留になっている9880形が再連結されるようです。

▼2300系の導入により、9300系は順次特急の運用から外れ、クロスシートもロングシート化が行われる予定といわれています。

▼ただ、9300系に連結されている2350形はそのままで、組み込まれていない残りの編成にも「PRiVACE」を組み込む予定との話もあるようです。

▼阪急としては、新型車両2300系導入完了とともに「PRiVACE」を導入すれば、こんなややこしい編成を生み出さずに済んだにもかかわらず、既存の9300系に「PRiVACE」を組み込んだことには、訳がありそうです。

▼それは、関西圏の他の鉄道事業者では先行して優等列車において、座席指定サービスが実施されていることが挙げられます。

▼大阪・京都間では、京阪電鉄が2017年8月20日に8000系の特急車両に「プレミアムカー」を組み入れて運行を開始しました。

▼さらに、2021年1月31日からは3000系にも「プレミアムカー」を組み入れて運転を開始しました。

▼JR西日本でも、2019年3月16日のダイヤ改正で、網干・野洲間の新快速の一部列車で有料座席サービス「Aシート」を開始しました。

▼また、2023年3月18日ダイヤ改正で、「Aシート」の列車を上下4本から12本に増やしました。

▼京阪神間で、各社が座席指定サービスを実施している中で、阪急が一番出遅れていました。これが新型車両導入を待たずに既存車両に座席指定サービスを組み込んだ訳です。

▼これで、阪急、京阪、JR西日の三社が揃い、いよいよ座席指定サービスの競争が激しくなってきました。

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