12系客車 JR西日本⇒大井川鐵道 動態車両として譲渡
▼臨時列車、団体列車、SL北びわこ号などで運用されてきた12系客車が大井川鐵道に譲渡されることがJR西日本・大井川鐵道の 連名で発表されました。
https://www.westjr.co.jp/press/article/items/250718_00_press_12keikyakusha_Jyoto_1.pdf
▼今回譲渡される車両は、12系車両5両で、内訳はスハフ12-129、オハ12-346、オハ12-345、オハ12-341、スハフ12-155です。

▼この車両は1978年に製造された車両で、当時の宮原客車区(現在の網干総合車両区宮原支所)に配置されています。
▼これまで臨時・団体車両、SL北びわこ号などで運用されてきました。

▼譲渡の時期は2025年7月18日です。
▼JR西日本は今回の譲渡について、大井川鐵道と連携して国内の鉄道全体で鉄道文化の後世への継承をするためとしています。
▼12系車両がJRで廃車にならず、大井川鐵道という新たな場所で活躍することになってよかったです。(2025.7.18)
【アーカイブ画像】最後の特急「雷鳥」485系の記録。
▼今回は、以前に撮影したアーカイブ画像をアップしてみたいと思います。
▼蔵出しした画像は、485系の特急「雷鳥」。2010年2月13日に大阪駅で撮影したものです。

▼特急「雷鳥」は、大阪と北陸方面を結ぶ特急として1964年10月の東海道新幹線開業に伴うダイヤ改正で大阪・富山間で485系による1往復運転を開始したのが始まりです。
▼北陸本線の富山までの電化に伴い、富山県の県の鳥であり、立山連峰に生息する天然記念物の「ライチョウ」にちなんで特急の愛称が名付けられました。
▼1968年10月のダイヤ改正で3往復に、1970年10月のダイヤ改正で5往復に、1972年10月のダイヤ改正で10往復に増発されました。
▼湖西線開業に伴う1975年3月のダイヤ改正で12往復になり、エル特急に指定されました。
▼1978年のダイヤ改正で16往復に増発され、うち4往復が583系での運用となりました。
▼上越新幹線の開業に伴う1982年11月のダイヤ改正で18往復に増便され、1986年11月には19往復に増便されました。
▼JR発足後の1989年3月のダイヤ改正で「ラウンジカー」が連結された「スーパー雷鳥」が4往復運転を開始し、湖西線内及び北陸トンネル上り線の最高速度が130キロに引き上げられ、大阪・金沢間が最速2時間39分で運転されることとなりました。
▼1991年9月の七尾線電化により、「スーパー雷鳥」「雷鳥」が和倉温泉まで乗り入れを開始し、「雷鳥」16往復、「スーパー雷鳥」7往復まで増便されました。
▼1995年4月のダイヤ改正で681系による「スーパー雷鳥(サンダーバード)」が運転を開始し、全区間130キロ運転の実施により、大阪・金沢間を最速2時間29分、大阪・富山間を最速3時間07分に短縮することが可能となりました。
▼1997年3月には「スーパー雷鳥(サンダーバード)」が「サンダーバード」に改称され、「雷鳥」11往復、「スーパー雷鳥」4往復、「サンダーバード」8往復となりました。
▼2001年3月のダイヤ改正で「スーパー雷鳥」が廃止され、683系による「サンダーバードが15往復になりました。
▼2003年9月に485系ボンネット型先頭車の運用が終了し、パノラマグリーン車が復活しました。
▼2009年10月のダイヤ改正で「雷鳥」は6往復になり、基本的にパノラマ型グリーン車を連結した編成となりました。

▼2010年3月のダイヤ改正で「雷鳥」4往復が「サンダーバード」に置き換えられ、「雷鳥」は1往復になり、「サンダーバード」は22往復になりました。

▼蔵出しした485系の「雷鳥」は2010年3月のダイヤ改正直前のもので、翌年の2011年3月のダイヤ改正で485系の「雷鳥」は廃止されました。
快速便も運行開始。駅前大橋ルート開業に伴う広電ダイヤ改正及び停留場の変更
▼広島電鉄では、2025年8月3日の駅前大橋ルート開業に伴い、ダイヤ改正及び停留場の変更などを7月8日に発表しました。
https://www.hiroden.co.jp/topics/2025/pdf/0708_tramdia/tramdia1.pdf
▼主な内容としては、新広島駅停留場の開業により、市内中心部への所要時分が短縮となり、停留場の位置変更や休廃止が生じます。
▼また、1号線(広島駅発広島港行)のうち2本を広島駅・紙屋町間で快速運行を実証運行するほか、1号線の平日ダイヤの増便・車両の大型化、2号線(広島駅・広電宮島口)の平日ダイヤの増便も行います。

▼乗換指定停留場として、駅前大橋ルート開業に伴い新たに稲荷町を指定します。
▼詳細を見ていくと、広島駅停留場は駅ビル2階に乗り入れ、JRとの乗り換えがスムーズになります。
▼また、新ルートに松川停留場が新設となる一方で、的場町及び段原一丁目停留場は休止となり、両停留場は2026年春の循環線開業に伴い再開しますが、猿猴橋停留場は廃止となります。
▼新ルートの開業に伴い、1・2・6号線の運行経路は広島駅から稲荷町にダイレクトに進み、猿猴橋、的場町の各停留場は通らなくなります。
▼5号線の運行経路も広島駅から稲荷町にダイレクトに進み、新設の松川停留場に停車後、比治山下停留場へ向かい、猿猴橋、的場町、段原一丁目の各停留場は通らなくなります。
▼これにより、八丁堀方面、比治山下方面への所要時分が約4分短縮となります。
▼1号線では、広島駅発広島港行の広島駅・紙屋町東間で、快速便を実証運行のため平日7時台に2本増便し、紙屋町東発広島駅行を同様に2本増便します。
▼1号線の車両を5100形のグリーンムーバーなどの大型車両にして、平日で10本増やします。

▼2号線(広島駅・広電宮島口間)の広電宮島口発を平日の16時、17時台に1本、広島駅発を平日18時台に1本増便します。
▼路面電車の軌道線上で一部の停留場を通過する快速運転を行っているのは、わが国では福井鉄道と宇都宮ライトレールがあるくらいで、今回の広電の快速運行はこれに次ぐ試みとなります。(2025.7.9)