地方私鉄

KTRに譲渡されたキハ85系が3月16日のダイヤ改正でやっと走り出します。

▼京都丹後鉄道(KTR)では、3月5日にメディア向けに、KTR8500形の試乗会が開催されたようです。

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2023年3月のキハ85系@西舞鶴運転所

▼このKTR8500形はJR東海から譲渡されたキハ85系で、昨年春にはKTRに譲渡されていましたが、なかなか運用に至っていませんでした。

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タンゴ・エクスプローラーと並ぶキハ85系

▼果たしてどうなるのかと思っていたところ、先日やっと試乗会が開催され、3月16日のダイヤ改正で、運用が開始されるとのことです。

▼KTR8500形は、土日を中心に主にKTR線内の「たんごリレー号」で運用されるようです。3月16日後のダイヤでは、「たんごリレー号」の注記で「丹後の海車両又はKTR8500形車両で運転」と記載されています。また、イベント開催時の臨時列車での運用もあるようです。

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丹後の海@西舞鶴駅

▼KTR8500形の内外装は基本的にJR東海当時のままで、今後も塗装などは変更されないようです。KTRを運行するWIILER TRAINSの代表取締役によると、その理由として「キハ85系が鉄道ファンに大変人気の高い車両」であるからとのことです。

▼メディア向け試乗会では、天橋立駅を12時16分に発車し、宮舞線を走行し、奈具海岸や由良川橋梁を渡り、13時01分に西舞鶴駅に到着しました。

▼KTR8500形は老朽化した「タンゴ・エクスプローラー」の後継車両としてJR東海から譲渡されたもので、「タンゴ・エクスプローラー」はいずれ廃車になる予定ですが、その時期はまだ未定だそうです。

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廃車予定のタンゴ・エクスプローラー

▼やきもきしていましたが、やっとKTR8500形が京都丹後鉄道の線内で姿を見ることができるので、一安心です。

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JR西日本

北陸新幹線金沢・敦賀開業に関連するダイヤ改正についての考察

▼JR西日本は2023年12月15日に、北陸新幹線が2024年3月16日に金沢・敦賀間で延伸開業することにより、関連するダイヤ改正を発表しました。

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/231215_00_press_daiyakaisei_hokuriku.pdf

▼その概要について触れてみたいと思います。
東京・敦賀間の「かがやき」が9往復、東京・金沢間の「かがやき」は1往復の運転
東京・敦賀間の「はくたか」が5往復、東京・金沢間の「はくたか」は9往復の運転
東京・敦賀間の所要時間は速達タイプの「かがやき」では50分の短縮となります。

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北陸新幹線@金沢駅

▼しかし、東京から敦賀では、ダイヤ改正で3時間8分となりますが、現在の「しらさぎ」と東海道新幹線の「ひかり」利用で2時間50分なので、北陸新幹線の延伸はメリットがありません。

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▼福井からの各駅については、北陸新幹線の延伸のメリットは、東海道新幹線利用でも、ダイヤ改正前の所要時間との比較でもメリットが生じます。ただし、利用料金は在来線と比較して高くなります。この点はデメリットです。

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▼大阪からは現在、特急「サンダーバード」が金沢まで最多で1日25往復運転していますが、北陸新幹線の延伸によって、大阪・敦賀間に短縮されるが、1日25往復の運転回数は維持されます。

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サンダーバード@大阪駅

▼名古屋・米原からは、特急「しらさぎ」が金沢まで1日16往復運転されているが、北陸新幹線の延伸により、名古屋又は米原・敦賀間に短縮され、1日15往復の運転となります。

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しらさぎ@米原駅

▼敦賀から北陸新幹線は「つるぎ」が接続することとなり、金沢または富山間で1日25往復の運転となります。

▼大阪・金沢間では、北陸新幹線の延伸で、最速所要時間が22分の短縮となります。また、名古屋・金沢間では、北陸新幹線の延伸で、最速所要時間が16分の短縮となる。しかしながら、金沢までの途中駅の福井、芦原温泉、加賀温泉、小松では10分以内の短縮にしかなりません。

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▼「サンダーバード」及び「しらさぎ」では、普通席を全席普通指定席に変更し、自由席は廃止となります。

▼早朝、深夜時間帯に東海道新幹線と接続していた「しらさぎ」が廃止となり、これに代わるものとして、臨時快速列車が運転され、なんと、米原・敦賀間のノンストップ運転となります。

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▼敦賀・福井を除いての各駅では、東京と直結し、所要時間も短縮となるメリットはありそう。越前たけふは、現在の鯖江、武生からはかなり離れているので、アクセスが悪くなります。

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在来線・鯖江駅(WIKIPEDIA)

▼大阪からは敦賀での乗り継ぎ、名古屋からは米原・敦賀での乗り継ぎが生じ、利便性が悪くなります。

▼2024年元日に起こった能登半島地震の影響もあり、沿線での復旧もこれからで、北陸新幹線のメリットを十分に発揮できるには時間がかかりそう。

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輪島市の倒壊ビル(朝日新聞デジタル)

▼総じて、今回のダイヤ改正で見えてきたものは、微妙なものと言えそうです。

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近鉄

近畿日本鉄道の2024年3月16日ダイヤ改正について

▼近畿日本鉄道は、2024年1月16日に、3月16日のダイヤ改正について発表しました。

https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/2024daiya.pdf

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▼その主な変更内容は、
① 京都線 平日昼間時間帯の急行の運転本数を1時間あたり3本から4本へ増発
② 奈良線、長野線 始発列車の運転時刻を繰り上げ
③ 南大阪線 平日夜間時間帯の一部準急の編成を増大
④ 鈴鹿線 平日夕方ラッシュ時間帯の運転本数を1時間あたり3本から4本へ増発

▼変更点を詳しくみていくと、
京都駅発の11時から14時台に発車する急行の時刻が
1分発、20分発、40分発から31分発が増発
大和西大寺発の11時から14時台に発車する急行の時刻が
7分発、27分発、47分発から17分発が増発

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▼難波線・奈良線では
大和西大寺5時00分発大阪難波行区間準急を新設
大和西大寺からの始発列車を16分繰り上げ

▼大阪線では
五位堂7時58分発大阪上本町行き急行を増発
五位堂7時20分発大阪上本町行き区間準急を急行に変更
平日・土休日とも10両編成の快速急行をすべて8両編成に変更

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▼南大阪線では
平日夜間の時間帯で、一部準急の編成両数を増大
大阪阿部野橋21時44分発河内長野行き準急(古市まで)5両から7両に
大阪阿部野橋21時54分発橿原神宮前行き準急(古市まで)4両から6両に
大阪阿部野橋22時04分発河内長野行き準急(古市まで)4両から7両に
大阪阿部野橋22時14分発吉野行き準急(古市まで)4両から7両に

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▼吉野線では
平日朝の時間帯で普通(橿原神宮前から六田、六田から橿原神宮前)を増発

▼長野線では
始発列車の運転時刻を繰り上げ
河内長野5時29分発大阪阿部野橋行き準急を5時24分に

▼鈴鹿線では
平日18時台、19時台の運転本数を1時間あたり3本から4本に増発

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▼特急列車では
土休日の大阪難波9時45分発鳥羽行きを9時40分に変更
停車駅に名張、伊勢中川、松坂及び五十鈴川を追加
土休日の賢島行き特急の一部を鳥羽行きとし、多客時は賢島まで運転
大阪上本町9時12分発、近鉄名古屋9時10分発

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▼コロナ禍で本数を減らしていた京都線などで乗客が戻ってきていることから、平日の急行などを増発
また、南大阪線などで、夜間時間帯の一部準急の編成両数を増大
一方で、大阪線の10両編成の快速急行がすべて8両編成に変更

▼伊勢志摩方面への特急では、
大阪難波発の甲特急を乙特急に変更
大阪・名古屋からの各1本が賢島行きから鳥羽行きに変更
多客時に賢島までの運転となります。

▼総じて、今回のダイヤ改正は小ぶりなものとなっています。

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