近鉄

大阪上本町駅のバスターミナルの整備 地上ホームからバスターミナルに直結

▼近鉄グループ(近畿日本鉄道、近鉄バス、近鉄不動産)は、大阪・関西万博会場へのアクセスを向上させるため、大阪上本町駅のバス乗り場の整備、バスターミナルへの導線の整備を図り、2025年3月21日から供用を開始しました。

https://www.kintetsu-re.co.jp/uploads/news_jevZMrNUhosxu85Ecm.pdf

▼バスターミナルは、大阪上本町駅の2階にあり、これまで伊丹空港行きリムジンバスなどの発着場として運用してきました。

▼万博開催を機に、バス乗り場をリニューアルし、アイランド型の3パースに増強。伊丹空港行リムジンバス、万博会場行きシャトルバス及び貸切バスの発着場として運用することとなりました。

▼これまで大阪上本町駅からバスターミナルへのアクセスがわかりにくかったので、今回、シェラトン都ホテル1階正面玄関横に出入口を新設しました。

▼また、地上ホームに新たに改札口を設置して、ホームからバスターミナルへスムーズに移動ができるように設置した通路に直結しました。

▼新改札口には、磁気券、ICカードに対応した改札機が2台設置されています。そのうち1台はQRコードによるデジタルきっぷ、クレジットカード等によるタッチ決済に対応しています。

▼これにより、鉄道からバスへの乗り継ぎがわかりやすい導線で整備されました。

▼これまでバス乗り場には待合所が併設されていましたが、アイランド型の発着場にしたため、既存の待合所は撤去され、あらたに新設の通路に設置されました。

▼万博シャトルバスは、上本町バスターミナルからは約40分で夢洲第1交通ターミナルに着き、9時から11時まで毎時2本、8時および12時は各1本が運行されます。

▼予約はKANSAI MaaSアプリをインストールしたうえ、事前予約・決済が必要となります。

▼さて、万博会場への需要がどのくらい出るでしょうか。万博が終わった後は、関西空港行きのバス乗り場をこちらに移すのでしょうか。関西空港行きリムジンバスの乗り場は1階にあり、これまでも並行移動ができ便利ですが、待合所がないので、その点で、新しい通路の待合所が役立つでしょう。(2025.3.22)

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JR西日本

嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車が新しくなります。

▼保津川に沿った山陰本線の旧線を利用した観光路線のトロッコ列車が登場したのは1991年4月でした。

▼運営する嵯峨野観光鉄道は、3月21日に新たなトロッコ列車を導入すると発表しました。

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/250321_00_press_NewTorokko2027debut.pdf

▼山陰本線は1989年3月に電化・複線化して新線に切り替えられ、嵯峨駅と馬堀駅の間の旧線は観光路線としてトロッコ列車を走らせることとなり、すでに30年以上たちました。

▼現在、トロッコ嵯峨駅とトロッコ亀岡駅の間7.3キロで営業しており、駅数は4駅となっています。

▼トロッコ列車はトロッコ嵯峨駅を出発してしばらくは山陰本線を走行して、小倉山トンネル手前で新線と別れて旧線へ入ります。

▼トロッコ列車をけん引するのはディーゼル機関車DE10形1104号で、無蓋貨車トキ25000形を改造したSK100形客車5両を付随車及び制御車として使用しています。

DE10形機関車(出典:WIKIPEDIA)

▼トロッコ嵯峨駅方に機関車が連結し先頭車として運転され、トロッコ亀岡駅から戻ってくるときは機関車が後ろに連結されたままで制御車に運転士が乗ります。

▼新たに導入されるのは、機関車及び客車の両方で、衝突時の安全対策を図り、異常検知や故障時のモニター設置するほか、乗り心地向上、座席ピッチや通路幅の拡大、天井・側面を開放感のあるガラス張りにするなど快適性を図ります。

▼インバウンド対策として、日本語、英語、中国語(簡体・繁体)、ハングルの4か国語対応の車内表示器を設置するほか、グループ利用が可能な特別室を導入します。

▼営業開始は2027年春を予定しており、現在運行している車両は2026年で引退します。

▼デザインなど詳細はまた別途発表があるそうです。

▼トロッコ列車の運転開始から30年以上が経ち、車両の老朽化も進んできており、コロナ禍以降、インバウンドも増加しており、新たな投資を図ることとなったようです。(2025.3.21)

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JR東海

東海道新幹線に個室に次いで半個室タイプの座席が登場

▼JR東海では、東海道新幹線へ上級クラス座席(半個室タイプ)を導入すると3月19日に発表しました。

https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/nws000001_00071.pdf

▼JR東海では、すでに個室の導入については、2024年4月17日に発表しています。

https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000043528.

▼今回の発表では、N700系S車両の一部の10号車に、通路と座席間に鍵付きドアのある半個室座席を6席導入します。

 

▼座席は大型バックシェルタイプを採用、レッグレスト付きのリクライニングシートで、Wi-Fi環境にも対応、荷物スペースも設けています。

 

▼座席を転換することで対面での利用も可能になります。

▼開始時期は2027年度中の予定ですが、設備仕様、サービス内容、名称、運転区間、価格などの詳細は未定で、今後順次発表していくとのことです。

N700系S@米原駅

▼すでに発表された個室は、N700系S車両の一部に、Wi-Fi、レッグレスト付きのリクライニングシート、個別調整が可能な照明・空調・放送などの設備を完備した完全個室で、2026年秋には導入を開始予定とのことです。

▼東海道新幹線ではグリーン車の上をいくサービスはなく、JR東日本で導入されている「グランクラス」級のサービスが求められていました。

▼これで、やっとJR東日本のサービスと並ぶことができます。

▼しかし、価格はグリーン車よりかなり割高になるでしょう。半個室は「グランクラス」とグリーン車の間ぐらいで、航空機でいうエクゼクティブクラスという位置づけでしょうか。(2025.3.20)

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