投稿者名:kumoha313

近鉄

11年間続いた近鉄5800系のデボ1形ラッピング車がもとに戻りました。

▼近鉄の5800系のうち5802Fは2014年4月から奈良線100周年記念事業の一環として、近鉄の前身の大阪電気軌道デボ1形の塗装を施したラッピング車として運転されてきました。

5800系(デボ1形塗装)@鶴橋駅

▼大阪電気軌道は1914年に大阪上本町と奈良間で開業しましたが、その時に製造されたのがデボ1形でした。

▼車体は二重屋根構造、1段下降窓の曲面を取り入れた木造車両です。主電動機は生駒越えの急勾配に対応するためゼネラル・エレクトリック(GE)社製の大出力モーターを装備し、主制御器は同じくGE社製のMK電磁スイッチ式制御器を搭載していました。

▼台車はアメリカのボールドウィン社製の平鋼組立釣り合い梁式台車で、当時の関西私鉄では初めてのことでした。

▼1964年に奈良線の建築限界拡幅と新生駒トンネルへの切り替えに伴い廃車となり、現在、五位堂検修車庫に保存されています。

デボ1形@五位堂検修車庫

▼近鉄では、2014年4月30日に奈良線が開業100周年を迎えるにあたり、同年4月29日から開業時のデボ1形の塗装を施したヒストリートレインの運行を開始しました。

5800系(デボ1形塗装)@きんてつ鉄道まつり2015

▼ヒストリートレインは2024年4月29日に大阪上本町駅で出発式が開催され、車両撮影会ツアーも行われました。また、2024年秋に開催された「きんてつ鉄道まつり」でも展示されました。

5800系(デボ1形塗装)@きんてつ鉄道まつり2014

▼それから、11年間もこのデボ1形の塗装は続き、2025年2月に通常のカラーリングに戻りました。当初はこれほど長くデボ1形の塗装が続くとは思わなかったのですが、通常の塗装に戻ったことを知って、ちょっと寂しくなりました。(2025.6.19)

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阪神

阪神優等列車の「赤胴車」の復活のわけ

▼阪神の赤胴車は特急や急行などの優等列車用の車両のカラーリングです。1958年の3301形・3501形で初めてクリーム色とバーミリオンのツートンカラーが採用されました。

▼当時のテレビドラマの赤胴鈴之助にちなんで「赤胴車」と呼ばれるようになりました。以来1995年に製造された8000系まで採用されてきました。

2014年当時の赤胴車@淀川駅

▼ところが1995年1月に発災した阪神・淡路大震災で阪神の車両は多くが被災し、1996年に新たに製造された9000系はステンレス車体を採用し、赤帯を採用して、赤胴車の伝統は途絶えました。

▼その後、9000系は2009年の近鉄奈良線との直通乗り入れで、カラーリングを1000系と同様にオレンジの帯に変えられました。

オレンジ帯の9000系@野田駅

▼2001年に導入された9300系は8000系と同様のツートンになりましたが、カラーリングは上下が逆となり、下部がシルキーベージュ、上部がプレストオレンジに変更されました。

カラーリング変更後の8000系@淀川駅

▼このカラーリングについて、2017年の阪急阪神ホールディングスの株主総会で、株主から車体のオレンジが阪神タイガースのライバル読売ジャイアンツのカラーを連想されると指摘され、変更するように要望が出ました。

▼さすが、虎キチが多い地元だけあって、株主総会で車両のカラーリングについて、ライバル球団のカラーを連想させるとの指摘が出るところはすごいです。

▼しかし、その時には会社側はカラーリングについての意見はこれまでもあったが変更はしないと回答していました。

▼8000系のリニューアルなどにより2015年5月までに赤胴車はなくなり、唯一武庫川線で4編成が残っていましたが、老朽化やバリアフリー化のために、2020年に5500系に置き換えられました。

7890形赤胴車@武庫川駅

▼ところが、創業120周年記念施策の一環として、2025年5月から8215編成を皮切りに8000系全編成(19編成)を3、4年かけて赤胴車に戻すと発表が行われました。

https://www.hanshin.co.jp/press/docs/20250310-toshikotsu-singatasyaryo2.pdf

▼また、2027年春に座席指定サービスにも対応した新型急行車両3000系を導入することを合わせて発表し、車体のカラーリングも赤胴車を引き継ぐ「リ・バーミリオン」とすることとなりました。

▼紆余曲折はありましたが、やはり阪神の優等列車のカラーリングは赤胴車が似合うということで、元の鞘に戻りました。(2025.6.17)

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近鉄

近鉄の「青色」の新型一般車両のデビューが正式に発表となりました。

▼近鉄の新型一般車両のうち、大阪線・名古屋線・山田線・鳥羽線(大阪線・名古屋線系統)、南大阪線・長野線・御所線・吉野線(南大阪線系統)で運行される車両のデビュー時期及びカラーリングが正式に発表となりました。

https://files.microcms-assets.io/assets/f76cb3f097104533921f6d6262a336ee/ed86364ee0d94d10ad3687f45f012d96/20260612rw.pdf

▼近鉄のニュースリリースによると、大阪線・名古屋線系統では2026年1月から、南大阪線系統では2026年5月から新型一般車両が運行されることが決定したとのことです。

▼大阪線・名古屋線系統のカラーリングはこれまでの近鉄の伝統的な「赤色」から新たな「青色」となります。なお、南大阪線系統ではすでに運行されている奈良線・京都線系統と同様の「赤色」となるようです。

青色の近鉄新型一般車両(近鉄HPより)

▼また、大阪線・名古屋線系統、南大阪線系統でも、8A系と同様、「やさしば」、L/Cシートが設置されます。

▼さらに、大阪線・名古屋線系統では、長時間の運行になるため多目的トイレが設置されます。なお、今後導入される奈良線・京都線系統の8A系統、南大阪線系統の車両にもトイレが新設されるとのことです。

多目的トイレ(近鉄HPより)

▼奈良線・京都線系統、南大阪線系統の一般車両へのトイレ設置は近鉄では初めてだそうだそうです。

▼今回の発表では、大阪線・山田線・鳥羽線の車両は1A系、名古屋線・山田線・鳥羽線の車両は2025年度導入分が1A系統、2026年度分が1B系となり、南大阪線系統の車両は6A系となります。

▼今後の導入予定では、2026年1月に大阪線・山田線・鳥羽線の車両は4両編成×2本、名古屋線・山田線・鳥羽線の車両は4両編成×3本、2026年度に同線車両は3両編成×3本、2026年5月に南大阪線系統の車両が4両編成×3本、2027年度に同線車両が4両編成×2本となっています。

▼奈良線・京都線系統では、2025年度に4両編成×9本、2026年度に4両編成×4本、2027年度に4両編成×5本が導入予定です。これで、2025年度以降の新型一般車両の導入は合計で121両となります。

8A系@高の原駅

▼これで、やっと噂の「青色」の新型一般車両が公になりました。それにしても、近鉄で青色のカラーリングが見られるようになるなんて、本当に楽しみです。

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