▼東海道新幹線で、定位置停止制御(TASC)を導入し、同新幹線の全駅・前営業列車で運用を開始すると、JR東海が9月29日に発表しました。
https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000044655.pdf
▼TASC(Train Automatic Stop-position Control)の導入により列車が駅で停止する際に自動でブレーキをかけて、所定停止位置により精度高く停止させることができるようになります。

▼手動で停車ブレーキをかけるのと比較して、停止にかかる平均的な時間が短縮できるため、ダイヤの更なる安定性向上に役立つとしています。
▼また、停止位置の精度が向上するため、駅ホーム上の可動柵のドアを短くすることができ、今後、同新幹線に設置、取替する際に可動柵のコスト削減効果も見込まれるとしています。
▼TASCの導入・運用開始は2026年秋を予定しています。
▼また、JR東海では自動運転システムの導入を目指してGOA2の開発を進めており、高頻度・高速・大量輸送を行う東海道新幹線において、実証のための走行試験を昼間の営業時間帯にも行っており、すでに15万キロ以上の走行により基本機能に問題がないことを確認しています。
▼GOA2については、2028年ごろをめどに導入予定で、これに合わせて、運転士が運転台でドア開閉を行う機能も導入するとしています。
▼TASCやGOA2の導入により、新幹線の自動運転化がますます進み、近い将来、列車の運転に関わる車掌業務のいらないワンマンでの運転が可能になるかもしれません。(2025.9.29)