▼保津川に沿った山陰本線の旧線を利用した観光路線のトロッコ列車が登場したのは1991年4月でした。
▼運営する嵯峨野観光鉄道は、3月21日に新たなトロッコ列車を導入すると発表しました。
https://www.westjr.co.jp/press/article/items/250321_00_press_NewTorokko2027debut.pdf
▼山陰本線は1989年3月に電化・複線化して新線に切り替えられ、嵯峨駅と馬堀駅の間の旧線は観光路線としてトロッコ列車を走らせることとなり、すでに30年以上たちました。
▼現在、トロッコ嵯峨駅とトロッコ亀岡駅の間7.3キロで営業しており、駅数は4駅となっています。
▼トロッコ列車はトロッコ嵯峨駅を出発してしばらくは山陰本線を走行して、小倉山トンネル手前で新線と別れて旧線へ入ります。
▼トロッコ列車をけん引するのはディーゼル機関車DE10形1104号で、無蓋貨車トキ25000形を改造したSK100形客車5両を付随車及び制御車として使用しています。

▼トロッコ嵯峨駅方に機関車が連結し先頭車として運転され、トロッコ亀岡駅から戻ってくるときは機関車が後ろに連結されたままで制御車に運転士が乗ります。
▼新たに導入されるのは、機関車及び客車の両方で、衝突時の安全対策を図り、異常検知や故障時のモニター設置するほか、乗り心地向上、座席ピッチや通路幅の拡大、天井・側面を開放感のあるガラス張りにするなど快適性を図ります。
▼インバウンド対策として、日本語、英語、中国語(簡体・繁体)、ハングルの4か国語対応の車内表示器を設置するほか、グループ利用が可能な特別室を導入します。
▼営業開始は2027年春を予定しており、現在運行している車両は2026年で引退します。
▼デザインなど詳細はまた別途発表があるそうです。
▼トロッコ列車の運転開始から30年以上が経ち、車両の老朽化も進んできており、コロナ禍以降、インバウンドも増加しており、新たな投資を図ることとなったようです。(2025.3.21)
発表された内容からは、
新しい車両は開放型の客室ではなくなるようにも読めるのですが、
実際のところどうなんでしょうね。
現在の無蓋貨物車両の改造ではなく、たぶん新造なので
個室のある車両と、自然の風を感じられる開放感のある
オープンな車両の2種類になるのかもしれませんね。