プレミアムカーが2両に。人手不足が極まり、ワンマン運転拡大。【京阪電鉄】
▼3000系車両の「プレミアムカー」の2両への拡大、京阪本線・中之島線のワンマン運転の実施、平日朝夕ラッシュ時間帯の列車増発などを含むダイヤ改正を10月26日から実施すると、京阪電鉄が発表しました。
https://www.keihan.co.jp/corporate/info/release/assets/250818_keihan-railway.pdf
▼現在、3000系車両は有料座席指定車両「プレミアムカー」を1両連結していますが、今回のダイヤ改正ではこれを2両に変更して好評なニーズに応えることとなりました。

▼増結するプレミアムカーは新造され、5号車、6号車が「プレミアムカー」となります。
▼ただし、8000系のプレミアムカーは6号車の1両のままですが、これは2階建て車両が連結されているため、これ以上増やせない理由がありそうです。
▼ダイヤ改正により、平日において「プレミアムカー」2両編成の3000系では快速特急1本、特急60本、通勤特急1本、快速急行4本、「プレミアムカー」1両の8000系ではライナー12本、快速特急1本、特急91本、快速急行3本となります。
▼土休日において、「プレミアムカー」2両編成の3000系では快速特急1本、特急64本、快速急行2本、急行1本、「プレミアムカー」1両の8000系では、快速特急7本、特急91本、快速急行6本、急行1本となります。
▼京阪電鉄ではこれまで、京津線の御陵・びわこ浜大津間、石山坂本線の石山寺・坂本間、交野線の枚方市・私市間、宇治線の中書島・宇治間で2002年から順次ワンマン運転を実施してきました。

▼今回のダイヤ改正で、ワンマン運転の区間を淀屋橋・萱島間、中之島・萱島間に拡大することとなりました。

▼これは、業務の効率化に加えて、昨今の鉄道業界における人手不足の影響を受けて、1編成当たりの乗務員の削減を迫られているためと思われます。
▼ワンマン運転の実施による安全の担保としては、車側カメラ、ホーム検知装置、戸挟み検知装置、車内防犯カメラ、運転士異常時列車停止装置、ホーム異常通報装置の設置をあげています。
▼また、平日、土休日ダイヤ共通で、昼間時間帯の特急の1時間あたり5本のうち概ね2本は「プレミアムカー」2両編成の3000系で運転することになります。
▼このほか、平日ダイヤでは、朝ラッシュ時に大阪方面行の特急、通勤快急、区間急行が各1本増発します。一方、京都方面行の快速急行が2本増発となります。
▼朝ラッシュ時、夕方ラッシュ時の列車の種別変更や運転区間の延長も併せて実施されます。
▼京阪電鉄では、状況に合わせてこまめにダイヤ改正を行ってきていますが、今回の目玉は何といっても、3000系の「プレミアムカー」が2両編成になることではないでしょうか。
▼関西私鉄で有料座席指定サービスが普及している中で、京阪電鉄の「プレミアムカー」2両編成の実施はますます増える座席指定サービスのニーズに応えたものとなります。(2025.8.18)