いつの間にか最大派閥になった京阪13000系。セミクロスシート車両もあるわけ。
▼東洋経済オンラインの記事(2025年5月8日)によると、京阪の13000系は最多の車両となり進化しつつ勢力拡大しつつあるとのこと。
https://toyokeizai.net/articles/-/875843
▼そういえば、2025年3月のダイヤ改正で京阪本線での4両編成が運用されたのを見に行ったときに、やたらと13000系が多いなと感じました。
▼ということで、今回は京阪13000系について触れてみたいと思います。
▼13000系は2012年から導入された車両で、2012年当初は宇治線及び交野線といった支線向けの4両編成が投入されました。

▼2014年からは京阪本線、鴨東線、中之島線向けの7両編成も投入され、2021年からは6両編成も投入されました。
▼車体はアルミ合金製で、台車はダイレクトマウント式空気ばねを採用。制御装置はVVVFインバータ方式を採用し、車体の軽量化と併せて、省エネ化を図っています。
▼13000系が増えていると思えるのはただの印象だけではなく、京阪電鉄の方針により増備を進めていることによるものです。
▼京阪電鉄は2024年10月25日のニュースリリースで、13000系の増備を進めることを発表しています。
https://www.keihan.co.jp/corporate/info/release/assets/241025_keihan-railway.pdf
▼これによると、これまで13000系は2024年10月時点で、5次車まで合計119両を導入。さらに、2026年度までに67両を導入し、旧型車両との置き換えで年間約3,400トンの二酸化炭素排出量の削減を見込んでいるとのことです。
▼この増備により、京阪の全車両の約30%以上が13000系になる見込みで、1000系、2200系、2400系、2600系はすべて13000系に置き換えられることとなりそうです。

▼さらに面白いのは、7両編成の13000系6本には、セミクロスシート車両が組み込まれていることです。13000系は普通や準急などで運用されるので、ロングシートが当然だと思うのですが、なぜかセミクロスシートの車両が組み込まれています。
▼これは、中之島線開業に伴い新造された3000系にもプレミアムカーを導入することになって、余剰となった車両が13000系に組み込まれたことによるものです。

▼車体のカラーリングは3000系の紺と白から、緑と白に塗り替えられていますが、側面の窓の配置は3000系のままで、その面影が残っています。

▼前述の東洋経済オンラインの記事によると、3000系は大阪・関西万博終了後にはプレミアムカーを1編成あたり2両に倍増する計画があるそうです。
▼これにより、余剰となった6両がまた、13000系に組み込まれるかもしれません。
▼13000系の増備により、2600系などこれまで京阪を代表する鋼製の旧型車両は2026年までには姿を消すということが明らかになりました。
▼さよなら運転など大きな騒ぎになる前に、2600系や2400系などの鋼製車両を撮りためておかなくてはなりません。(2025.5.9)