一畑電気鉄道デハニ50形52号
▼出雲大社に出かけたついでに、門前町の神門通りにある一畑電気鉄道の出雲大社前駅に寄りました。
▼そこで、デハニ50形52号が駅前に静態保存されているので、見学してみました。
▼オレンジ色の車体は目立つデハニ50形は、1928年から1929年にかけて4両が製造されました。
▼現在、出雲大社前駅に保存されている52号と、雲州平田駅に留置されている53号が在籍しています。
▼デハニ50形は、1928年に小境灘(現一畑口)・北松江(現松江しんじ湖温泉)間、1930年の大社線開業に併せて新造されたオリジナル車両です。
▼客貨同時輸送を考慮した荷物室付き車両で、客室の手動扉も、現在では見ることはできない貴重な車両だそうです。
▼52号は1994年9月に松江市の定期観光コースに使用するためにお座敷列車「ふるさと号」に改装され1996年9月まで運行されました。
▼交換部品を確保できないことや、ブレーキシステムが単一系統であること、手動扉、ATS未設置、不燃化対策もできていないことなどから、2009年3月29日に行われたさよなら運転をもって営業運転は終了しました。
▼2009年8月には、中井貴一主演の映画「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」撮影のため、1か月間、営業線上を運転されました。
▼現在保存されている52号は、1994年にお座敷列車に改装されていましたが、現在は、映画撮影のため、オリジナルのロングシートに復刻されています。
▼1995年には、鉄道友の会から「エバーグリーン賞」を受賞しています。貴重な車両に出会えてよかったです。やはり、出雲大社はご縁のある神社です。