▼JR東海は、快速「みえ」、高山本線、太多線などで運用されているキハ75形気動車をハイブリッド方式の「HC35形」に更新すると2025年9月10日に発表しました。

https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000044528.pdf

▼現在運用されているキハ75形は製造されてから約30年が経過し、更新時を迎えることから今回の新造車両の投入となりました。

▼新型車両は形式としてHC35形となり、駆動方式はハイブリッド方式となり、2両×19編成が製造されます。

▼投入期間は2028年度から2029年度にかけて、名古屋・伊勢市・鳥羽間の快速「みえ」、岐阜・下呂間、美濃太田・多治見間の普通列車で使用されることになります。

▼エクステリアについては、315系のデザインでも採用されている親近感のある形状・色彩をベースに、快速「みえ」の速達性を表現したデザインになるようです。

315系@名古屋駅

▼HC85系で培ったハイブリッド方式を生かして、重要溶接部の少ない台車構造の採用や状態監視システムの採用により安全性・信頼性を高めています。

HC85形@名古屋駅

▼また、快速「みえ」で運用する車両は転換クロスシートとロングシートを1両ずつ連結し、高山本線・太多線で運用する車両は2両ともロングシートになります。

キハ75形@岐阜駅

▼全編成に車いす対応のトイレを1か所、各車両に車いすスペースを設置するほか、冷房能力をキハ75形に比べて約16%向上させ、315系と同様にAIによる混雑状況に応じた温度補正を行うようになります。

▼ハイブリッド方式の採用によって、キハ75形に比べて約35%の燃費向上を実現するほか、CO2を約30%、NOXを約40%削減するなど排出ガスの減少を図ります。

▼あと少しで、カミンズ製の強力エンジン音とモウモウと排ガスを噴き上げて走り出す気動車キハ75形の姿は見られなくなります。(2025.9.11)

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