▼2025年3月15日のダイヤ改正を前に3月14日にJR西日本の大和路線から201系が姿を消すことが明らかになったそうです。

▼201系は1979年に試作車が登場し、1981年に量産が開始した旧国鉄の直流通勤形電車です。
▼国鉄として初のサイリスタチョッパ制御を採用し、電力回生ブレーキを装備した省エネ電車として設計・製造されました。
▼103系モハ103形が1両9,856万円だったのに対して、モハ201形は1両1億4,085万円で約1.5倍も価格が高くなり、経営的に厳しい国鉄にとっては負担となりました。
▼量産の開始で、中央線「快速」、中央線・総武線の緩行線、京阪神の緩行線で1,018両が運用されました。
▼中央線では1979年に試作車の運転が開始され、1981年8月から量産車の導入が開始されました。
▼東海道・山陽本線の緩行線では、1983年2月から京都・西明石間で運転を開始しました。

▼JR東日本の201系は、2010年10月に最後の編成が中央本線でさよなら運転を行い、運用を終了しました。
▼また、中央線から転用された編成が京葉線で運用されてきましたが、2011年6月に営業運転を終了し、201系はすべて姿を消しました。
▼一方、JR西日本では、321系の導入により、2007年のダイヤ改正で、東海道・山陽本線での緩行線から大阪環状線及び大和路線へと転用されました。
▼大阪環状線ではシンボルカラーのオレンジバーミリオンに塗装が変更されましたが、一部の編成ではスカイブルーの塗装のままで運用されました。

▼323系の導入により、大阪環状線の201系は2019年6月には運用を終了しました。
▼同様に大和路線に転用された201系は、ウグイス色に塗装され、103系と同様に先頭車両の前面には白色の警戒帯が塗られました。

▼2008年3月にはおおさか東線が久宝寺・放出間で部分開業し、201系が運用されました。
▼東海道・山陽本線では225系の導入により221系が大和路線へ転用されることになり、その結果、2022年3月のダイヤ改正ではおおさか東線、和歌山線及び桜井線での運用を終了しました。

▼残っていた201系も2025年3月のダイヤ改正で運用を終了することとなり、姿を消すこととなりました。
▼旧国鉄型の通勤形電車は播但線、加古川線の103系を残すのみでほとんどなくなりました。国鉄型車両の終焉が近づいています。(2025.3.14)
201系は左右非対称な前面デザインが斬新で、
台車もそれまでの通勤近郊型用の、
ラッシュ時対応の詰め込み仕様で枕ばねをガチガチに固めた
乗り心地最悪の国鉄仕様のコイルばね台車から
優等列車用と同じ空気ばね台車に格上げされたことが印象的でしたが、
側窓(開口部→採光)面積が他車と比べて小さいのか、
実際に乗ってみると妙に圧迫感を感じる電車で、
とりわけそれは戸袋窓を埋めた体質改善車で顕著でした。
そんな201系ももう引退ですか。
半世紀なんてあっという間ですね。
サイリスタチョッパ制御なので、加速時に
キィーンという独特のモーター音が印象的でした。
播但線、加古川線の103系より早く姿を消すことになりました。