▼特急サザン1編成を1992年以前の濃淡グリーンのツートンカラーの塗装に復元して、6月4日から新型車両の導入まで運転すると、南海電鉄が5月12日に発表しました。
https://www.nankai.co.jp/lib/company/news/pdf/250512.pdf
▼これは、10000系が運行開始40周年を迎えることや、南海電鉄が創業140周年を迎えることを記念して復刻塗装することとなりました。

▼南海電鉄の10000系は1985年から1992年にかけて導入された車両で、特急サザンの運行に合せて製造されました。
▼車体は普通鋼で、普通車の7000系、7100系と併結運転するため前面は貫通型となっています。
▼最高運転速度、設計最高速は110km/H、制御方式は超多段式バージニア抵抗制御、制動装置は発電ブレーキ併用の電磁直通ブレーキを採用しています。
▼デビュー当時は、南海の代表的なカラーリングである濃淡グリーンのツートンカラーで塗装されていましたが、1992年にブルーとオレンジのラインカラーのカラーリングに変更されました。

▼6月からの運転に先立ち、5月31日(土)に千代田工場で復刻塗装の車両撮影会が午前午後の2回開催されます。さらに、復刻塗装の10000系をデザインしたトートバッグなどのグッズが5月20日(火)からオンラインショップで発売されます。
▼10000系と併結される7100系はすでに2024年8月21日から濃淡グリーンのツートンカラーで運行されており、今回の塗装により10000系と7100系の8両すべてが復刻塗装で揃うこととなります。
▼なお、この復刻塗装は約10年前の2015年の創業130周年記念の際にも実施されました。
▼南海電鉄では、2025年3月31日にグループの中期経営計画を発表しており、その中で、2027年度末から特急サザンを新型車両に更新し40両導入するとしており、10000系が更新対象になっているとみられます。
▼なので、今回の復刻塗装は2027年度末まで見られるものと思われます。10000系もあと3年後には徐々に姿を消すこととなります。(2025.5.13)